葬式の司会

葬式の司会はある程度の形がある。勿論、男性の司会者、女性の司会者によって口調は変わる。接続詞が変わる。同じ物をいって言い方が変わる。当たり前のことである。ただ、教えた人は男性であることが多いのも事実である。昔からの葬儀の仕事は力仕事が多かった。自宅での施行が多く、祭壇も白木の祭壇であった。今のように花祭壇では無かったので体力勝負だった。

今は違う。殆どの方が式場施行に変わり、テント等も立てたりしない。女性が進出するわけだ。ただ、昭和の頃の葬儀は男性が殆どだった。だから教える環境下においても男性スタッフから教わった人が殆どだと思います。

同じ事や物の事を言っても男性が言う場合と女性が言う場合は違くて当然だと思う。住職が入場する時も女性の場合は「御導師様ご入場でございます」と言ったほうが良いでしょう。男性の場合は「導師入場」だけでも厳粛な気持ちになるでしょうが。

要するに教えた人間の癖がもろ出るのがこの司会です。かといって自己流もどんなものかと思います。同じ文を喋っても司会者の話すイントネーション一つでまるで印象が変わってしまう。その文の捉え方一つ間違えると全く違った内容になってしまう。感情のもっていく場所みたいなものが人によって若干違うようにも思える。

要するに感動する場所で感動させられないのです。テクニックなど使わなくても自然に感動する場所があるわけです。極端な話をすれば、ほっておいても感動する場所を更に盛り上げる事が、司会者の本来の仕事ですから、感動する要所は確実に掴み取らなければならないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?