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【遊戯王】強化されたヴォルカニックについて色々と考えてみた

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久しぶりに強化されたヴォルカニック

 先日デュエリストパック -爆炎のデュエリスト編-新規収録カード(と再録カード)が新たに判明し、久しぶりとなるヴォルカニック強化となりました。本当に久しぶり。いつ以来なんだろう。

 時系列のリストがあるわけではないので細かな確認は割愛しますが、自分の記憶だと多分《ブレイズ・キャノン・マガジン》以来なので、収録パックの発売日比較で実に8年から9年ぶりくらい。

 《ブレイズ・キャノン・マガジン》自体はサポートとして優秀だったものの、その後が続かずという感じだったのですが、今回大幅なてこ入れとなりました。比較的好きなカテゴリなので、まあまあ嬉しい。

 そんなわけで今回は結構面白そうな強化を貰ったヴォルカニックの効果を確認しつつ「こんな感じの動きが出来るんじゃないの?」っていうことを考えていく机上の空論記事です。

 こういうちょっと気になったデッキをすぐリアルで形にする悪癖があるのですが、多分今回はやらない。そもそも対戦機会があんまりないし。でも面白そうは面白そう。後カテゴリ内で比較的完結しそうな気配がするのもグッド。

新規収録カードについて

まずは効果を見てみよう

 んで、ここからは具体的な話。まずはどんな強化を貰ったかを確認しないことには始まらない、ということで確認。上記のツイートにリンクがある記事でも確認は出来ますが、一応こちらでも改めて。

《ヴォルカニック・エンペラー》
特殊召喚・効果モンスター
星8/炎属性/炎族/攻3100/守2400
このカードは通常召喚できない。自分のフィールド(表側表示)・墓地から炎族モンスター3体か「ブレイズ・キャノン」カード1枚を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。自分は「ヴォルカニック・エンペラー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):この方法でこのカードが特殊召喚した時に発動できる。除外状態の炎族モンスターの数×500ダメージを相手に与える。その後、デッキから「ヴォルカニック」罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。
(2):相手がモンスターを特殊召喚する度に相手に500ダメージを与える。

《ヴォルカニック・トルーパー》
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻1000/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「ヴォルカニック・トルーパー」以外の「ヴォルカニック」カード1枚を手札に加える。
(2):手札を1枚捨てて発動できる。相手フィールドに「ボムトークン」(炎族・炎・星1・攻/守1000)1体を特殊召喚する。このトークンが破壊された時にそのコントローラーは500ダメージを受ける。

《ヴォルカニック・リムファイア》
効果モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 300/守 0
(1):このカードが墓地へ送られた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか適用できない)。
●墓地のこのカードを除外し、デッキから「ヴォルカニック・リムファイア」以外の「ヴォルカニック」モンスター1体を墓地へ送る。
●自分のフィールド(表側表示)・墓地から「ブレイズ・キャノン」カード1枚を除外し、手札・デッキから「ブレイズ・キャノン」永続魔法・永続罠カード1枚を自分フィールドに表側表示で置く。

《ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン》
永続魔法
手札・デッキ・フィールド(表側表示)から「ブレイズ・キャノン」1枚を墓地へ送ってこのカードを発動できる。
(1):「ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。 手札から「ヴォルカニック」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 デッキから炎族・レベル1モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。

《ファイヤー・エジェクション》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから炎族モンスター1体を墓地へ送る。 この効果で「ヴォルカニック」モンスターを墓地へ送った場合、さらに以下の効果から1つを選んで適用できる。
●そのレベル×100ダメージを相手に与える。
●相手フィールドに「ボムトークン」(炎族・炎・星1・攻/守1000)1体を特殊召喚する。 このトークンが破壊された時にそのコントローラーは500ダメージを受ける。

《ヴォルカニック・インフェルノ》
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がフィールドのモンスターの効果を発動した時、 自分の墓地から炎族モンスター1体を除外して発動できる。 相手に500ダメージを与える。 「ヴォルカニック」モンスターを除外して発動した場合、さらに発動した効果を無効にできる。
(2):相手エンドフェイズに、自分の墓地・除外状態の「ヴォルカニック」モンスターを2体まで対象として発動できる。 そのモンスターを好きな順番でデッキの下に戻す。

 カテゴリの特性を分かっていないと分かりにくいカードもあるので、ちょっとだけ触れておくとヴォルカニックは基本的に墓地に送られた際に効果を発動するモンスターを複数抱えていて、特に、今回再録される《ヴォルカニック・バレット》《ヴォルカニック・バックショット》といったモンスターの存在もあって、手札やデッキから効果で墓地に送る《ブレイズ・キャノン・マガジン》のようなカードと組み合わせることでアドバンテージが稼げるカテゴリ……と一応は言っていいと思います(※1)。

《ヴォルカニック・バレット》
効果モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 100/守 0
(1):このカードが墓地に存在する場合、1ターンに1度、500LPを払って発動できる。このカードが墓地に存在する場合、デッキから「ヴォルカニック・バレット」1体を手札に加える。

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《ヴォルカニック・バックショット》
効果モンスター
星2/炎属性/炎族/攻 500/守 0
(1):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。相手に500ダメージを与える。
(2):このカードが「ブレイズ・キャノン」カードの効果で墓地へ送られた場合、手札・デッキから「ヴォルカニック・バックショット」2体を墓地へ送って発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

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《ブレイズ・キャノン・マガジン》
永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、魔法&罠ゾーンに存在する限り 「ブレイズ・キャノン-トライデント」として扱う。
(2):自分・相手のメインフェイズに発動できる。 手札から「ヴォルカニック」カード1枚を墓地へ送り、自分は1枚ドローする。
(3):自分・相手のメインフェイズに、墓地のこのカードを除外して発動できる。 デッキから「ヴォルカニック」カード1枚を墓地へ送る。

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 良いと思いますというのは、そもそもヴォルカニックが持っている「ビートバーン」的な色味がどっちつかずのいまいちなカード効果になりがちで、手札の補強になる、《ヴォルカニック・バレット》や、除去効果を持つ《ヴォルカニック・バックショット》は強いものの、それ以外は……というのが今回の強化を受ける前のヴォルカニック、という印象があります。

 一応、《ヴォルカニック・ロケット》のような強力なサーチ効果をもつモンスターも擁しているなど、要所要所は強かったんですけどね……

《ヴォルカニック・ロケット》
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1900/守1400
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。 自分のデッキ・墓地から「ブレイズ・キャノン」カード1枚を手札に加える。

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《ヴォルカニック・トルーパー》からの動きがスムーズ

 それで、実際に強化を受けてどんな動きが取れるようになったのかといえば、まずはやっぱり《ヴォルカニック・トルーパー》から始動する動きが単純ながら強力かなぁという所。

《ヴォルカニック・トルーパー》
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻1000/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「ヴォルカニック・トルーパー」以外の「ヴォルカニック」カード1枚を手札に加える。
(2):手札を1枚捨てて発動できる。相手フィールドに「ボムトークン」(炎族・炎・星1・攻/守1000)1体を特殊召喚する。このトークンが破壊された時にそのコントローラーは500ダメージを受ける。

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 このカードを召喚して、デッキから《ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン》をサーチし、デッキから《ブレイズ・キャノン》を墓地に送って発動。

 この時点で相手フィールド上にモンスターが存在するかどうかでやや動き方が変わりますが、存在する場合はそのまま《ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン》の効果を発動し、存在しない場合は《ヴォルカニック・トルーパー》の効果を用いて相手フィールド上にトークンを生成したのち、それを対象として効果を発動します。

 その際のコストにデッキの《ヴォルカニック・リムファイア》を用い、「●自分のフィールド(表側表示)・墓地から「ブレイズ・キャノン」カード1枚を除外し、手札・デッキから「ブレイズ・キャノン」永続魔法・永続罠カード1枚を自分フィールドに表側表示で置く。」という効果を発動してやることで、デッキから《ヴォルカニック・インフェルノ》を表側表示で自分フィールド上に置くことが出来る、という訳です。

 これでカード消費1~2枚で場には、《ヴォルカニック・トルーパー》《ヴォルカニック・ブレイズ・キャノン》《ヴォルカニック・インフェルノ》の3枚が整い、墓地には最低でも《ヴォルカニック・リムファイア》が送られ、返しのターン、フィールド上で発動した相手のモンスター効果を無効に出来ることになります。

 ちなみに《ヴォルカニック・リムファイア》のもつ2つの効果は「それぞれ」1ターンに1度という制約になるため、前半の「●墓地のこのカードを除外し、デッキから「ヴォルカニック・リムファイア」以外の「ヴォルカニック」モンスター1体を墓地へ送る。」という効果も同一ターンで使用が出来ます。

 その対象としては上述の《ヴォルカニック・バレット》《ヴォルカニック・カウンター》などが選択肢となるでしょうか。

《ヴォルカニック・カウンター》
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻 300/守1300
このカードが墓地に存在し、自分が戦闘ダメージを受けた時に発動する。
墓地のこのカードをゲームから除外し、自分の墓地に「ヴォルカニック・カウンター」以外の炎属性モンスターが存在する場合、自分が受けた戦闘ダメージと同じ数値のダメージを相手ライフに与える。

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 そして特に、《ヴォルカニック・バレット》を用いた場合、手札の増強に繋がるだけではなく、《ヴォルカニック・インフェルノ》でサーチ対象となる後続をデッキに戻すことが出来、後続がなくなり効果が発動できないという状況を防ぐことも出来ます。

既存カードとの相性も◎

カテゴリ内の強カードと相性が良いのもいい

 上述の通り、既存のカードである《ヴォルカニック・バレット》《ヴォルカニック・バックショット》との相性もいいです。

 前者は墓地に存在する場合に任意タイミングで、後者は墓地に送られた場合に発動する効果ということで微妙に違いはありますが、直接墓地に送るカードとの相性が良いのは間違いがありません(※1)。

 また、特に後者において問題となった、「デッキ内に後続が存在しないと無意味になる問題」を《ヴォルカニック・インフェルノ》の回収効果で解決しやすくなったのも大きなところでしょうか。

 以前だと《炎帝近衛兵》という選択肢がありましたが、墓地に4体存在しないと効果が発動出来ない他、召喚権を使用する上に、カテゴリ外に存在するため、肝心な時に手札にいないなどの問題がありましたが、完全とは言えないものの、かなり解決したと言っていいんじゃないでしょうか。

《炎帝近衛兵》
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1700/守1200
このカードが召喚に成功した時、 自分の墓地に存在する炎族モンスター4体を選択して発動する。 選択したモンスターをデッキに戻し、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

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カテゴリ外の高相性カードは?

 カテゴリ内での既存カードと新規カードの相性は悪くない。それではカテゴリ外で相性の良いカードには何があるのか。

 まずやっぱり思い浮かぶのは《おろかな副葬》でしょうか。まあ元から相性が良かったといえばそれまでなんですけどね。

《おろかな副葬》
通常魔法(準制限カード)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。

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ただ、今回、墓地の「ブレイズ・キャノン」カードを除外して特殊召喚する《ヴォルカニック・エンペラー》が登場した他、そもそもの墓地に送る筆頭候補である、《ブレイズ・キャノン・マガジン》によって墓地に送りたいヴォルカニックモンスターの数が増えたというのが一番の要因でしょうか。

 フィールド上の状況次第ではありますが、《ヴォルカニック・リムファイア》を墓地に送ることで実質的なサーチと更なる墓地肥やし(場合によっては手札増強)が可能なのは大きなところ。

 それ以外では融合を考える場合に《ダイナ・ベース》、シンクロを考える場合には《デブリ・ドラゴン》の起用が視野に入るでしょうか。

《ダイナ・ベース》
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻 0/守2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のLPが相手より少ない場合に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。 融合モンスターカードによって決められた、 フィールドのこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、 その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

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《デブリ・ドラゴン》
チューナー・効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1000/守2000
このカードをS素材とする場合、ドラゴン族モンスターのS召喚にしか使用できず、 他のS素材モンスターは全てレベル4以外のモンスターでなければならない。
(1):このカードが召喚に成功した時、 自分の墓地の攻撃力500以下のモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

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 前者であれば、《起爆獣ヴァルカノン》《重爆撃禽 ボム・フェネクス》と言ったモンスターが選択肢に入り、後者であれば、下準備の必要性はありますが、《ラヴァルバル・サラマンダー》 などが選択肢に入ってくるでしょう。

《起爆獣ヴァルカノン》
融合・効果モンスター
星6/地属性/機械族/攻2300/守1600
機械族モンスター+炎族モンスター
このカードが融合召喚に成功した時、 相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。 選択した相手モンスターとこのカードを破壊して墓地へ送る。 その後、墓地へ送られた相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

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《重爆撃禽 ボム・フェネクス》
融合・効果モンスター(制限カード)
星8/炎属性/炎族/攻2800/守2300 機械族モンスター+炎族モンスター
自分のメインフェイズ時、フィールド上に存在するカード1枚につき 300ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。 この効果を発動するターンこのカードは攻撃する事ができない。 この効果は1ターンに1度しか使用できない。

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《ラヴァルバル・サラマンダー》
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2600/守 200
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。 自分はデッキから2枚ドローし、その後手札から炎属性モンスターを含むカード2枚を墓地へ送る。 手札に炎属性モンスターが無い場合、手札を全て公開し、デッキに戻す。
(2):1ターンに1度、自分の墓地から炎属性モンスター1体を除外して発動できる。 自分フィールドの「ラヴァル」モンスターの数まで相手フィールドの表側表示モンスターを選んで裏側守備表示にする。

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おわりに

 と、いうわけで、新規が追加されたヴォルカニックについて、でした。

 デュエリストパックという性質上、恐らくここから新規が追加されることはないと思いますが、デッキ構築などもっと踏み込んだ話は気が向いたら、ということで。

 多分ですが、カテゴリ内のカードでざっと事故率を下げて、後は相手の発動する諸々の効果を封じる手札誘発系などを環境などに応じて入れていく形になるでしょうか。

 一応、《ヴォルカニック・バックショット》の存在もあって、相手ターンにフィールド上のモンスターを破壊する妨害は出来るので、その辺りを使いつつの立ち回りになりそうな気はします。ビートバーンっぽいといえばビートバーンっぽい。

補足

※1……《ヴォルカニック・バックショット》は除去効果に限り、「ブレイズ・キャノン」カードの効果で墓地に送られる必要性あり

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