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【✏】えんぴつ堂#574~#611

使用の手引き… https://note.com/souffle_lyric/n/n0ba1320f658a
ごゆっくりどうぞ!

【574】
【✏️】
JUMP!
重力と戦うよ
僕の夢は空中にある
JUMP!
腕をまっすぐに伸ばして
あなたの制止も振り切って
JUMP!
大地を蹴り上げる元気
いま、刹那の鳥になるよ
欲しい欲しい欲しいものがあるから

【575】
【✏️】
あなたよりも君あいつよりも君あの人よりも君あの野郎よりも君あの子よりも君あんちくしょうより君あのお方より君今ぶつかった奴より君有象無象より君偶然出逢った君人混みの中の君を秒で見つけ出すから待っていて君君君君君君君君だあいすき!

【576】
【✏️】
「ごめんって、機嫌直して」
そんな言葉が舞う間は
見えない氷は
溶けそうにないでしょう
リピートは逆効果
お詫びの品を用意しますか?
けどきっと
謝罪の言葉がふたりの頭から
自然に消えたくらいの頃合が
仕方ないな、の
仲直りルートなのです

【577】
【✏️】
失恋をしました
失恋をしましたから
あなたに瓜二つのロボットをオーダー
体温と優しさのシステムは確認済
ぎこちない動作は覚悟済
それでもいいの
甘い言葉を
今度こそ
アナタと尽きることの無い愛を…

【578】
【✏️】
いざ咲いた夢は少し歪で
思ってたのとちょっと違って
だけど紛れもなく努力の決勝
運の太陽が微笑んだ
輝かすも枯らすも自分次第だ
僕の夢
という花が胸に一輪咲いた

【579】
【✏️】
夕日に圧倒されちゃって
心が不安定になったから
ねえ、今夜空いてる?
通話の約束を取り付けた
怖かった極彩色の日暮れに
ねえ、ありがとう
帰ってこの夕日を超えたら
愛しいきみの声が聞けるよ

【580】
【✏️】
小悪魔な君のイタズラな唇
ゴシップやファッションをさえずり
タピオカやポップコーンを
小さく吸い込む
「それじゃ、これからどうする?」
唇が型どる台詞に
翻弄されっぱなしだ
デート用らしきラメ入りリップ
この両手の荷物持ちを
解放してくれる言葉は紡がれず

【581】
【✏️】
飛び立つ時を待つ
風を読んで、雲を見つめて
青く広がる空だけを見よう
いつか機会は訪れる
その時を待つ
羽根よ、広がって張り切れ
僕も頑張る
飛び立ち羽ばたく時を待つ
不安を抱えながらも、
期待を抱きしめながらも
やがて「ふっ」と、その瞬間は来る

【582】
【✏️】
この街に来たら
ごまかしは効かない
一切の風が凪ぐ街で
耳を澄ませば聞こえる街で
隠さず想いを伝えるよ
一緒に歩んでくれてありがとう
ここまで来てくれてありがとう
これからも、隣にいてほしい
瞳が揺れる
君が風
君こそがあたたかな風

【583】
【✏️】
五里霧中の世界で
心細い人生で
想いを伝える手段と共に
言の葉と共に
鼓動を鳴らしているのです
涙を覚えた出来事ですら
「悲しかった」と言葉にしよう
想いよ一つずつ形になれ
言葉となって
同じ想いの元へ舞い昇れ

【584】
【✏️】
声を上げて
うずくまって
魂まで泣き濡れた後に
射しこんできた
ひとすじ、あたたかな光
身体を包む味方のようで
この世で一番優しく感じた
生まれた時の幸福も
こんな感じだったのだろうか
光よ、どうか
そばについていて
また歩み出せる時まで

【585】
【✏️】
流れ星から明るい月へと
願いをかける時代になりました
月に住む人々は
届く希望にてんやわんや
月面ラジオをお送りします
今日は日食
これからひとつ願いを叶えます
地球の皆さんの周りを回って
見守っています
月に願いを!

【586】
【✏️】
知らなかった
こんなに夢中になれるものがあるって
知らなかった
「好き!」というキラキラを
やってみたい、見てみたい!
心が燃える
楽しいを見つけたから
空虚とサヨナラしよう
一秒前の無気力な僕は
この情熱に
心燃やされる手前だったんだ

【587】
【✏️】
地球儀規模で見てみれば
片想いのふたりは重なってる
友達も家族も同位置に投影
やさしくありたいね
寂しさを感じたら
思い出して、回る球体模型

【588】
【✏️】
膝が折れて、うつむき崩れて
涙流して頬が濡れる
声が出せない
手を上げられない
始められない
痛む心

お休みなさいと
睡魔が囁いた
休息だけが残っていた
瞼を閉じる
失意を解き放つように
力が抜ける

きっと元気になれる
もう一度立ち向かうために

【589】
【✏️】
クリエイターは創ってる
カタチになるまであと少し
天井見上げて溜息ついて
完成させるか壊すか思考
星月見えない夜空の下で
クリエイターは己と戦う
ああ、これでいい
疲労がカタルシスへと変わる
さあお披露目だ
よろしく、僕のカタチある作品

【590】
【✏️】
その糸を辿って
求めるもののために
光るほうへ
息切れしながら探すよ
大切な欠片
今日を生きる原動力
涙に負けないように照らして
勇気っていう揺るぎないPOWER

【591】
【✏️】
もういいよ
開き直って
種明かしをして
僕は僕のために為す
君は君のために為せ
犯人なんていなかったんだ
自分を縛る鎖こそ自家製
ほどき方も分かるだろう
ゆっくり、ゆっくり解放しよう
どうか
君の羽を君が封じないで

【592】
【✏️】
同じ人間がいないように
同じ感謝もきっとないでしょう
とても優しい出来事を受けて
ありがとうって僕らは言うんだ
たった一瞬に心を込めて
その心は巡り巡るよ
また次の
人と人との関わりに向かって

【593】
【✏️】
モノクロームの世界で目醒めて
運命の葉脈を辿る
綺麗な虹だけが正義じゃない
朝露の蜜が滴り落ちる
さあいらっしゃい
静寂庭園
内側のあなたを癒すため

【594】
【✏️】
想いながら眠って
目覚めては想って
想いながら生きて
名前を呼ぶ時は鼓動が跳ねて
呼ばれれば素肌を撫でられたよう
想うひとが居ることの
なんと切なくて
なんと幸福なことでしょう

【595】
【✏️】
「お疲れ様」
追い抜きざまにそう言って
あなたがひらりと手を上げた
好き通る言葉
透き通る私
…お疲れ様…!
桃色の心で返事をした
次こそは声を出したいよ
透き通らない、好き通す声を出したい

【596】
【✏️】
喜びのハンバーグは
もうお皿の上には無い
忽然と消え去って
平らげたキミは嬉しそう
また作って、と弾んだ声
捏ねて、焼いて、かけて、嬉しい
キミのハートを満たせた
喜びのハンバーグ

【597】
【✏️】
助言をくれる時の表情は
いつもより得意げで
声だって大きくて
一言で言うならイキイキしてる
隣にいてよくわかる
教わってばかりで下手だから
ってかシンプルに悔しいから
教えてなんてあげないけれど

【598】
【✏️】
課題も手続きもしてなくても
もっとやりたいことをしよう
夜が微笑んでくれてるんだ
楽しまない手はないんじゃない?
踊るように
のんびりとテンション上げて
満足いくまで起きていよう
寝落ちてもいいよ
お菓子も開けて
余白な時間を食べまくりながら

【599】
【✏️】
緑の揺りかご
初めて吸いこんだ息は新鮮で
グリーン・シンフォニー
目覚めの刻
出立の瞬間
樹々の声を届けるために
ぼくは羽根を持って生まれた
片手を伸ばして
緑に守られた結界を出る
この世界に生まれ落ちよう
鮮やかな
自然達の加護を纏って

【600】
【✏️】
ずっと歩いてきたよ
きっとまだ進んでいくよ
ずっと覚えているよ
きっと何度も思い出すよ
過去と未来を
反復横跳び
そして
今を取りこぼさないように
秘密のお守り言葉を唱えた
ずっと支えにするよ
きっと支えてくれるよ

【601】
【✏️】
生まれながらについていた枷
誰かにつけられた枷
自分ではめて
取り方が分からなくなった枷
いっそファッションにでもして
繁華街にでも繰り出そうか
背景のような人混みの中
ふと足が止まる
目線が出逢う
名前も知らない僕らはその時
同じ色の枷をつけていた

【602】
【✏️】
今日の食事は見つかったかい?
それは良かった
俺は仕事が忙しく
食う気力も減り気味
聞いてんのかいないのか
塀に飛び乗る夕暮れ色猫
共に歩く
不思議な体験
不可思議な退勤
さよならも言わず猫は曲がった
またにゃ
健康でどっかで会えますよーに

【603】
【✏️】
隣、あの、空いてますよ
言葉にはできなくて
隣の椅子をぽんぽんと叩いた
変な人になっちゃった…!
だけどあなたは
ありがと、と一声
何事もないかのように
隣の椅子に腰掛けた
存在が真横に並ぶ
隣同士で何が始まるんだろう
隣同士で何が始まるんだろう

【604】
【✏️】
寝坊、忘れ物、乗り過ごし、遅刻
悪い案件重なるもので
それでも空は落ちては来ずに
息切れの僕らを見守ってくれてる
きっと微笑んで見守ってくれてる

と思ったら
ポツリ
予報にない雨
ポツ、ポツ、ザアアア
「…マジかよ」

【605】
【✏️】
誰のものでもない場所
一生行く事なさそうなノスタルジー
ペンギン、クマ、キツネ
動物達は何をして
同じ時間を過ごしているんだろう
水無月になれば白夜が静かに
太陽を連れて来る
溺れてしまわないように
僕も僕の薄氷を生き延びよう

【606】
【✏️】
固結びも蝶結びもなく
お互い自由に
羽ばたきあって生きているんだ
気になったら一声かけて
言葉を交わしてお茶でも飲むんだ
結ばれてないけど切れもしない
マジックか何かのようだけど
一番良くわかってるよ
心の中にはきみがいるよ

【607】
【✏️】
髪を撫でる掌
耳をなぞる指
背中に回る腕
体じゅうを巡る体温

どうかまだ離さないでね
あたたかさで
二人で生きるの幸せだなあと
実感できるの

心地よく
体をあずけて

【✏️】
【608】
「書き物をして何か言われるのが怖いのです。物知らずなので」そうかな。今の君が感じる世界を書けば良い。調べ物は素敵だけど、焦らなくてもいい。やる事は、解答欄のような正確さで心を隠す事じゃない。風が向いたら、その手から自由な文字を。僕は君の言葉を読んでみたいんだ。

【609】
【✏️】
伝えたい気持ち抱える瞬間は
青信号をダッシュする時みたいだ
点滅する心
君は誤解しているよ
僕の話を聞いて
君の事が大切だから
そんなんじゃないって伝えたい
そんな事ばっかりじゃないって
息を切らして言葉が走る
そして唇からあふれ出す

【610】
【✏️】
朝は嫌い
だけど君が呼ぶなら構わない
コーヒーの匂いに彷徨い
もっかい起こしてって
リクエストしたい
君はまた呼んでくれるんだ
早くー!って言いながら
朝は嫌い
だけど君が呼ぶなら楽しみたい

【611】
【✏️】
聳え立つ恵みの大樹が
心をやさしくする
争いを眠らせてゆく
旅立ちの前には
ここに来て祈ろう
僕らが心に決めた愛を
忘れる事がないように
深い緑に包まれながら
抱擁のように癒されながら

お気に召しましたら是非お願いします! 美味しい飲み物など購入して、また執筆したいと思います ( ˙︶˙ )