K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦 個人的見どころ①

プレリミナリーファイト第1試合 95kg契約 3分3R
木村太地(TEAM RHAPSODY/Bigbangヘビー級王者)
藤倉 悠(ポゴナ・クラブジム)

木村は6戦4勝3KOの重量級ファイター。Bigbangヘビー級のベルトはかつて愛鷹、実方などが巻いていた。K-1本戦に二度出場している丸山にも勝利。
藤倉はアマチュアからKrushEXを経た叩き上げのファイター。過去にFUMIYAや海斗といったパワーファイターが所属していたポゴナ・クラブジムの選手。
プレリミナリーファイトいわゆる前座で95kgの試合を組めるのはさすがK-1と言ったところか

第5試合 ウェルター級 3分3R(延長1R)
宇佐美秀メイソン(カナダ/Battle Box/ISKAインターコンチネンタル・ウェルター級暫定王者)
白須康仁(PROTAGONIST/元WMAF世界スーパーウェルター級王者、元MA日本ウェルター級王者)

白須はかつて旧K-1MAXにも出場していた超ベテランファイター。旧K-1初参戦はトーナメントリザーブファイト。翌年はトーナメントノミネートも初戦から佐藤嘉洋と組む不運もあって翌年と翌々年はまたリザーバーになってしまうなどやや不遇気味だった。一旦は引退も2022年に現役復帰し城戸康裕と接戦を演じた。今回は階級を落としての試合となる。
宇佐美秀メイソンはMMAファイター宇佐美正パトリックの実弟。レジェンドアルバート・クラウスに完勝したことで一躍時の人となる。KNOCK OUTを主戦場としていたがK-1へと参戦するとウェルター級トップランカーとも言える海斗をKOしポテンシャルの高さを発揮した。
クラウスに続くレジェンド狩りとなるか、白須が意地を見せるか。


第6試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
朝久裕貴(朝久道場/元WLF武林風-60kg世界王者、K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント2022準優勝)
レミー・パラ[Remi Parra](フランス/カルカリアス/WAKO PRO K-1ルール世界スーパーライト級(62.2kg)王者、元IKBOムエタイ世界62kg級王者)

朝久は大岩龍矢、村越優汰、横山朋哉といったトップファイターに勝利するもK-1のトーナメントでは決勝で敗退するなど国内の勝負どころで結果を残せないでいる。昨年はやや上の階級で試合したが勝ったり負けたりのようだ。
レミーパラは昨年K-1初参戦するとノンタイトル戦ながら王者のレオナ・ペタスに勝利しインパクトを残した。レオナの欠場でタイトルマッチとはならなかった。
朝久としてはダメージ状況で有利だったのにレオナに負けたという状態だったのを払拭するためにもレオナに勝ったレミーパラに勝ちたい。
逆にレミーパラはタイトルマッチ実現のためにここは落とせない。


第7試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushスーパー・バンタム級王者)
ルカ・チェケッティ[Luca Cecchetti](イタリア/キック&パンチ・ミラノ/WAKO世界バンタム級&フェザー級王者)

玖村はスーパーバンタム級二番手の男。王者であり1位の金子とは1勝2敗と負け越している。ちょこちょこ階級を上げることを匂わせてはいたが、まだ明言はせず。ただONEから参戦を願われたこともあったそうだ。
ルカはONEでも勝利経験のある選手。K-1やRISEに参戦したことのある外国人選手にちらほら勝っているようである。
金子vs玖村4はそうすぐには組まれないと思うし、金子もいつまで55に留まり続けるか不明となっている。


第8試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
卜部功也(ALONZA ABLAZE/元K-1ライト級&スーパー・フェザー級王者、K-1スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント2016優勝、元ISKA世界ライト級王者)
鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushスーパー・ライト級王者)

卜部は言わずと知れたK-1・Krushトップファイター。しかし2021年7月を最後に現役から離れていた。かつて山崎秀晃の持つベルトを目指すとリング上での発言があって5・6年越しに階級を上げての試合に臨むこととなった。
鈴木はアウトサイダーな経歴からのアマチュア無敗でプロデビュー。引き分けを挟んだ4連勝でKrushのタイトルを獲得も勝ったり負けたりの日々が続いた。ずっと現役で走り続けてる鈴木としてはブランクがある上に階級をあげたての卜部に負けたくないところだ。


ここから対抗戦


第9試合 K-1 vs. RISE対抗戦 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
松山勇汰(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/K-1甲子園2020 -60kg優勝)
原口アンドレイ(TEAM TEPPEN)

松山はレオナ・ペタスと同門の新鋭。現在5連勝4連続KO中と勢いも勢いに乗っている。
原口は那須川天心も所属していたテッペン所属。プロ3勝がすべてKOとRISEらしからぬファイトスタイルを持っている。
キャリアとしては松山が上だが元々65kgで試合していたりと原口に有利な要素もちらほらあったりする。


第10試合 K-1 vs. RISE対抗戦 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
兼田将暉(RKS顕修塾/RKS&ACCELフェザー級王者、元RKSスーパーフェザー級王者、元HEATキックライト級王者)
戸井田大輝(TOP LEAD GYM/MA日本スーパーバンタム級王者)

兼田はK-1甲子園で横山朋哉を破って優勝。前K-1フェザー級王者椿原からダウンを奪って快勝。さらに王者軍司もKOできなかったダウサヤームをKOし軍司より強いのでは?と噂される。
戸井田は直近8戦4勝3敗1分と何とも言い難い戦績で、この対抗戦で一番のミスマッチを産んでしまっている。ただでさえミスマッチだったところに戸井田は計量ミスまで発生。この試合実現するんだろうか・・・


第11試合 K-1 vs. RISE対抗戦 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
江川優生(POWER OF DREAM/元K-1&Krushフェザー級(57.5kg)王者)
常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/RISEスーパーフェザー級(60kg)2位)

足立区の怪物江川もスーパーフェザー級転向後は勝ったり負けたりの微妙な存在となってしまった。今回の対抗戦ノミネートも元王者のネームバリューありきと一部で言われてしまっている。
常陸(ひたち)はRISEスーパーフェザー級ランカー。王者である大雅や前王者であるチャンヒョンリーには負けてしまったが、ザマッチで元Krush王者である中島に勝利した笠原にKO勝ちしている。
ランカーに連敗中の常陸はここは落とせない。逆にスーパーフェザー級転向後いまいちくすぶっている江川はここをチャンスとしたい。

第13試合 K-1 vs. RISE対抗戦 フェザー級(57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1フェザー級(57.5kg)王者、同級世界最強決定トーナメント2022優勝、元Krushバンタム級王者、K-1甲子園2016 -55kg優勝)
門口佳佑(EX ARES/RISEフェザー級(57.5kg)王者

フェザー級6連勝中の門口 フェザー級12連勝中(無敗)の軍司によるフェザー級頂上決戦。
・・・なのだが、軍司は24勝(6KO)12連勝中も3KO。門口に至っては全キャリア15勝中3KOとなっている。
まぁフェザー級は安本晴翔とKNOCK OUTの龍星くらいしかKO出来るファイターいない感じもあるんだけど
判定濃厚だが、それが覆ってくれることを願う。



※70kgトーナメントは↓記事↓で紹介します。



第19試合 K-1 WORLD GPクルーザー級(90kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY/王者)※初防衛戦
リュウ・ツァー(中国/唐山文旅驍騎ファイトクラブ/CFP/挑戦者、K-1無差別級トーナメント2023優勝)

初来日で長過ぎる入場でいじられたのも今は昔。気がついたらヒールでダーティーな王者となったカリミアン。長いリーチ、意外と打たれ強いフィジカル、そして思わぬ所からやってくるバックハンドブローは強烈。
リュウは無差別級トーナメント全試合圧勝した。さらに日本の実力者谷川聖哉も一蹴。長いリーチに巨体に似合わぬスピード、そしてパワーも高いレベルでまとまっていてクルーザー級としては年齢も若め。
普通に考えるとリュウが有利なのだが、初来日したトーナメントでも下馬評を覆したのがカリミアンなのでサプライズも少し期待したい。
まぁ反則だらけのグッダグダにならないことも祈っているが。

面接時に「遊ぶ金欲しさに」と言いたい人生だった。