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【双極性障害】人生はどんでん返し

良いことがあると、必ずどんでん返しで悪いことが起きる。私の人生はそれの繰り返しだ。

良いこと、楽しいことは続かない。楽しい時間を過ごしたあとには、早ければ一時間経たずに、遅くても数日以内には思いっきり気分が落ち込むことになる。楽しければ楽しいほど、ひどいことが起こる。笑っていた直後に泣くことになるのだ。

だから、その天と地の落差を少しでも埋めるべく、楽しいことがあっても心から楽しまない、良いことがあっても手放しで喜ばない、過剰に良い期待をしない、という悲しい癖がついた。いっぱい楽しんだあとは、いっぱい泣くことになるから。希望的観測なんていう言葉も、私の辞書にはない。

美輪明宏さんが、誰の人生も、良いことと悪いことのバランスが取れているものだと言っていた。正負の法則というらしい。それにしても私の人生は顕著すぎやしないか。

そんな私も、先日はすっかり気が緩んでいたらしい。サークルの友人との女子会を思う存分楽しんでしまった。そしてその翌日。その会のことを聞いた人から「仲間外れにされた」と責められた(そもそも私は幹事ではない)。楽しかった余韻はすっかり消え去り、辛さだけが残った。

だから、思いっきり楽しんじゃいけなかったんだ。無防備に楽しんだ私が悪かったんだ。

双極性障害(躁うつ病)だってそうだ。思いきり楽しい躁のあとには、思いきり辛いうつが来る。そこそこ楽しい躁なら、そこそこ辛いうつが来る。だから、次のうつが重くならないよう、躁の時期を楽しみすぎず、そこそこにセーブして過ごさなければいけない。難しいけれど。

自分に起こる出来事の面でも、体調の面でも、私にとっては大きな楽しみはタブーなのだ。主治医にも、「楽しむのは6割にしておいてね。思いっきり楽しんじゃだめだよ。」と言われている。ずっとこうやって楽しい気持ちをセーブしながら「そこそこ」でおそるおそる生きていかなければならない。少し悲しい。


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