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買い物中毒の【自称】ミニマリストが「買わないチャレンジ」はじめます

厚かましくもプロフィール欄に「ちょっとミニマリスト」とか書いておきながら、私はお買い物が大好きだ。

家が狭いため、物理的にものがたくさん持てなくて、自然に少ないもので暮らすようになった。ミニマリズムに関する本もたくさん読んだ。そこで出会ったのが

「ミニマリストは質の良いものを少しだけ、長く持つ」

という概念。でも、私はその概念をちょっと歪んで理解して、大きな落とし穴にはまっていたことに最近気づいた。

「質の良いものを少しだけ、長く持つ」を目指すあまり、いま持っている、まだ使えるものをわざわざ処分して質の高いものに買い替え、

「これで一生買い替えなくて済む」

と満足する癖がついたのだ。

買い替えだから、所有するものの数は増えない。でも、新しくものを買うことにかわりはない。

そして、この「今持っているものを質の良いものに買い替える熱」はとどまるところを知らず、結果、私はお買い物ばっかりしていた。

何か一つ買い替えようと思うと、そのことが頭から離れず、熱に浮かされたようにネットやお店で商品をリサーチする。そして自分のお眼鏡に叶ったものを買ったら、とても気持ちが高揚するが、翌日にはもう、次に買い替えるものを探し始めている。

これは立派な「買い物中毒」ではないか。この事実に気づいたとき、ものすごく怖くなった。

借金したり、大きな散財をしたわけではない。ほとんどは自分のお小遣いの範囲内で買ったものだ。でも、ちまちまと立て続けに物を買い、いつも「次に買うなにか」のことばかり考えている自分が恐ろしかった。ここで止まらなければ、物欲に支配されて毎日を暮らすことになると思った。

そこで、今年ももう10月だが、今年いっぱいは個人的なお買い物をしないことに決めた。「買わないチャレンジ」だ。

もちろん、必要なものは買うし、消耗品がなくなって新たに同じものを買うのはOKとする。

「必要」なのはいいが、「ほしい」「あったらいいな」は買わない。欲しいものは、あるもので済ませられないかをまず考える。「買い替え」は絶対しない。

最近、私はミニサイズのほうきと木製のちりとりを買おうとしていた。実は長らく、100均で買ったミニほうきとちりとりを簡単なお掃除に使っていて、毎日とってもいい仕事をしてくれているのだが、プラスチック製なので見栄えが悪く、いつも見えないところに置いていた。

しゅろほうきと木製のちりとりにすれば、見えるところに掛けられておしゃれだし、木製は環境にも良いし、一生使える、なんて考えていた。そして買おうとしていたのが4千円以上する木製のちりとりだった。

でも、今いい仕事をしてくれている100円のプラスチックのものではだめなの?これが使えなくなるまで使うのではいけないの?と考えたら、4千円のちりとりは要らないと思った(少なくとも今は)。

手持ちのもので済ませられると気づいたときの嬉しさは、欲しいものについてリサーチしたりお店を徘徊しているときの気持ちの高揚とは違う、暖かい充実感に満ちていた。

「買わないチャレンジ」のためにすることは以下の通りだ。

1.ネットで商品を検索しない
2.ウィンドウショッピングに出かけない
3.いま持っているものを愛おしむ

百貨店や繁華街が徒歩圏内にある私は、時間があると百貨店をぶらぶらしていたが、これをやめることにする。私にとっての美術館とも言えるウィンドウショッピングは、大好きな読書、ウォーキング、本物の美術館に置き換える。

「買わないチャレンジ」を決めてからまだ数日だが、気持ちはとっても穏やかで、ちょっとワクワクもしている。必要なもの以外買わない生活をしてみて、自分の中で物欲がどう変化するか、何か気持ちに変化があるか、楽しみに自分を観察してみようと思う。

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