言葉の奴隷
言葉の奴隷がいるんだって。
「おまえか?」
「いや、おまえか?」
言葉の奴隷がいるんだって。
「おれのことか?」
いつからか?
途方もなく遠い昔から
そうだ
としたら
私たちは…
言葉の奴隷は
言葉を放ちながら
何かおかしいと
頭を悩ませ
言葉に頼るしかない
もはや奴隷は
自分で自分を買う
気力さえ無く
奴隷のまま生きるために
まるで無意味に
言葉を生産する。
ことば
を
こわせ
その
一点の
ために
生きろ
主人は
あなた
ひとり
が
好ましい
と、昔制作した詩を、今頃のせてみる。
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