大日本人を見返して

松本人志監督の大日本人を見返した。

私が大学二回生の頃に公開され見て、今まで多分見たことがない。
その他の作品もけっこう見ている。さや侍はリアルタイムで映画館で見て、しんぼるは最近見た。

当時から10年以上経ってわかるのは、これは神道とアメリカの両方の批判だということだ。
アメリカの巨大な武力に、神道が勝てなかったことに対する皮肉だということが十年の歳月をかければ私もわかった。しかしそれは同時に、最後のアメリカのどうしようもない野蛮さを表現することで両方を批判している。

だから大日本人のドキュメンタリー部分と最後のオチの野蛮なウルトラマンは乖離しているのではなく、密接につながっている。手法の乖離が見られるが、松本作品のいまのところ全てに見られる。

歳月をかければ、わかることもあるのだなぁ。としみじみ感じる。


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