深夜徘徊

時刻は3時10分と言ったところか。
一仕事終え、身の回りのことを済ませてからゲームをした後に小説を読み切り寝るぞと布団に入り2時間。全く眠れないまま唸る。

私は普段から入眠するためのルーティーンのようなものがあり、寝るのに困ったことはほとんどない。明日も仕事があるため寝る必要がある。

私は散歩に出ることを決めた。深夜徘徊だ。コンビニで食べ物を買って食べれば寝られると思った。着替えてお気に入りのブーツを履く。持ち物はスマートフォンだけだ。

ホワイトノイズのような虫の声と、湿気の多さ、独特な草の臭いときたらもう夏を感じざるを得ない。まだ夜は過ごしやすくて助かるがまだ5月。この先が思いやられる。

コンビニでは手早くカップ麺と野菜ジュースを買った。よく友人に「そんなもので野菜は摂取できない」と言われるが、ないよりはいいはずだ。こんな時間なのにレジに行くと店員が2人も出てきてちょっとびっくり。袋をもらい忘れる。

仕方なくカップ麺と野菜ジュースを両手に頬張り帰路へ。持ち物が不審者すぎる。
そしてそのまま遠回りを始める。仕事の時間は迫ってくる。
散歩中に出会ったのは新聞配達のバイクだけであとは静かなものだった。ずっと虫は鳴いていた。エコモードのない自販機は煌々と光り、モーターを唸らせている。

家についてからはお湯を沸かし、野菜ジュースを飲み干し、そのままカップ麺を流し込んだ。この間の問診票に就寝前2時間以内の飲食を週に3回以上しているかという問いがあったが、まさにこれだ。健康に支障がないことを祈る。

まだ寝られると決まったわけではないが、パソコンと睨めっこしていては寝られない。ここらでシャットダウンしておこう。

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