ハーブ屋という名の居場所になりたい

日曜日だけのハーブ屋を3月、4月と休業することにしました。
春から店の二階に転居するのですが、その準備をする時間がどうしても取れないためです。
イベントだけはやるつもりで、休業の案内をブログで告知したところ、一昨日の日曜日には、どうしたどうした、と、懐かしいお客さまがたくさん来てくださいました。
理由を掲示しなかったので、心配をおかけしてしまったな、と、反省しきりです。

開業当初から、旅の途上の居場所になりたい、という思いがありました。
観光地を回って、電車を待つ最後の時間、旅の記憶を反芻しながら、次に来る日を夢見る。
そんな場所になりたいと思いながら、店を続けてきました。

その思いが通じてか、当店に来てくださる方とは、「店とお客様」という、「売る人、買う人」という関係よりも、もっと深い何かでつながっているように感じることが多々あります。
それは本当に、来てくださる方々のあたたかさと寛容さで作られている関係だなぁと。
あらためてありがたく、うれしく感じています。

ここまで書いて気づきました。

もしかしたらここは、先日のJYCフォーラムの時に思った「目的のない居場所」になれる可能性を持っているのかもしれない。
お茶一杯頼んで炬燵に潜り込み、何時間もおしゃべりする場所。
時には占い師さんがいて、未来を垣間見ることができる。
自分の気分や状態に合わせたお茶を頼みながら、悩みごとを置いて帰ることができる。

考えてみれば、この店はそういう場所に、すでになっていたのです。

なんだ。これでいいんだ。

探していた青い鳥が肩にとまっていたのに気づいたような、嬉しくほっとした心地になりました。

引っ越しを終えたら、メニューも改訂して、もう少しだらだら過ごせる居場所にするのもいいなと。
そんなことを考える今日この頃です。

店を支えてくださる皆さま、本当にありがとうございます。
よれよれの店ですが、これからもよれよれ、目的のない居場所となることを続けていきたいと思いますので。
どうぞよろしくお願いいたします。

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