見出し画像

東洋的とは?


先日、鈴木大拙さんという

日本の禅のレジェンドのような方の昔の著書で

禅を通じて、西洋と東洋の考え方の違いを紐解いてくれる

「東洋的な見方」という名著を読んでいた際に

ふと思い出したことがありました。


それは、「アメリカ横断ウルトラクイズ」です。

30代の方なら知ってるかもですね。

多分25年以上前?TVで流行っていたクイズ番組です。

思い出したのは、あるワンシーン。


うる覚えですが、決勝戦にほど近い敗者復活戦。

クイズで敗れた人を対象に

ピコピコハンマーで司会者を思い切り叩いて良い

という企画がありました。


横にはモニターがついていて

強く叩けば、高い数値が出る仕組みです。


ほとんどの人は、ここで高い数値を出せば

敗者復活できると思って、思い切り叩く叩くw。


しかしですね。

なかには、本当は負けて悔しいはずなのに

ピコって軽く当ててるだけの人がいたんです。

逆に司会者にペコっと自分の頭を下げた呉服屋の若だんなもいました。


子供ながらに衝撃でした。

人間ができてる。って、こういうことなんだと。


さらにお面白かったのは

敗者復活の条件は

司会者を思い切り強く叩いた人じゃなく

その逆で、優しく叩いた人だったんです。


なんというか番組の企画も粋だし

こういう時に優しく叩ける人がいるのがすごい。

小学生ながらに感動したのを思い出しました。


ああ、だれかこのこと覚えている人いないかなーw。


あ、いや、結局何が言いたかったかというと

これも、ひとつの「東洋的な見方」なんだろうなということなんです。


おすすめの本なので、もし良ければ読んでみてください。

【参考文献】鈴木大拙「東洋的な見方」(岩波文庫)






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?