下を向いて歩こう(歩いちゃだめ)
長崎市内に点在する記念マンホール
長崎市内27か所に下水道供用開始60周年を記念したマンホールが設置されています。そこに描かれているキャラクターのデザインを担当したのは長崎市出身のマンガ家・渡辺航さん。高校生の自転車ロードレースを描いた「弱虫ペダル」の作者です。(参考サイト:長崎市)
外海にあるのはこちら。
箱根学園のエースクライマー、東堂尽八。
まったく音を立てずに加速する走法は「スリーピングクライム」と称され、ロスのない美しい走りが持ち味。
長崎は坂のまちですが、市内中心部から道の駅へ至る国道202号線は長い上りと長い下りの繰り返しで、「山神」の異名を持つ藤堂にぴったりな場所かもしれません。
長崎出身の文人
「弱虫ペダル」は週刊少年チャンピオンで現在も連載中で、アニメ化、舞台化のみならず実写ドラマ化、実写映画化もされた人気作品です。91巻、3000部以上の発行部数を誇ります。
ほかにも長崎出身の著名なマンガ家はたくさんいます。
亜月裕さん 「伊賀野カバ丸」
内田春菊さん 「南くんの恋人」、小説「ファザーファッカー」
小玉ユキさん 「坂道のアポロン」
深見じゅんさん 「ぽっかぽか」「悪女(わる)」
吉崎観音さん 「ケロロ軍曹」
ヨシノサツキさん 「ばらかもん」「はんだくん」
黄桜酒造のブランドキャラクターである「かっぱ」を生み出した清水崑さんも、実は長崎出身のマンガ家です。(参考サイト:「ナガジン」長崎市)
マンガ家だけでなく、小説家や脚本家も輩出しています。
カズオ・イシグロさん 「日の名残り」
市川森一さん 大河ドラマ「山河燃ゆ」「花の乱」の脚本、小説「蝶々さん」
今村昌弘さん 「屍人荘の殺人」シリーズ
佐藤正午さん 「永遠の1/2」「月の満ち欠け」
村上龍さん 「希望の国のエクソダス」「13歳のハローワーク」
吉田修一さん 「悪人」「横道世之介」
さらに、長崎が舞台の小説や映画も多数あり、外海と特にゆかりが深いのが遠藤周作さんです。
外海を舞台とした小説「沈黙」は、2016年に巨匠マーティン・スコセッシによって映画化されました。
その縁で没後寄贈された遺品や生原稿、蔵書などを収蔵した「遠藤周作文学館」が外海に完成。遠藤周作という人物とその作品の両面から丹念に追っていく展示はすばらしく、時間が経つのを忘れてしまうほど。(※ 私個人の感想です)(参考サイト:「遠藤周作文学館」長崎市)
外海から足を伸ばして
藤堂のマンホールから約10キロ、車で15分ほどのところにも「弱虫ペダル」マンホールがあります。
こちらは京都伏見のメンバーのもの。ちなみに「キモッ」でおなじみの御堂筋くんは単体で少々離れたところにあるようです。
このマンホールの対面にある洋食屋さんは「弱虫ペダル」が好きなら訪れてみるといいかも。壁一面に、、、、圧巻です!
個人的に「箱学の藤堂ときたら、あの人もショ」ということで、こちらも見に行ってきました。
総北のエースクライマー・巻島裕介の図柄は稲佐山山頂展望台にあるのですが、実は市内中心部から外海に向かう場合、稲佐山のふもとを通るルートも存在します。マンホール巡礼の際には、巻島・京都伏見メンバー・藤堂を制覇するといいかもしれません。
なお、個人的に箱学の野獣・荒北が好きなので、長崎市陸上競技場まで足を延ばしてみました。満足。
外海だけを目指してもいいですが、ルートの一部として訪れるのもおすすめです。通過するだけのときでも、このマンホールだったり、石積みだったり、夕日だったり、ちょっと外海で足をとめてみてはいかがでしょうか。
* * * * *
[後記]
ここ1、2年、アマプラでアニメをよく見ています。最近はアニメを流しっぱなしにして刺し子をするのに夢中。「弱虫ペダル」もそんなふうにして見ました。
自動的に関連作品が次々流れるので、アニメだけでなく舞台もほぼ制覇。舞台もおもしろかったし、演出にうなりました。2.5次元、すごい!
今年のインターハイの開催地は北部九州で、長崎県でもボートなど9競技が行われました。残念ながら自転車ロードレースの舞台は大分県でした。
「ツール・ド・壱岐島」など、いくつか長崎でもレースがあるようなので、来年は観戦したいと思っています。
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