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QUARTET NIGHT New Single タイアップドラマシリーズ感想(後編)

カルテットナイト ニューシングルのタイアップドラマシリーズ、終わってしまいました……寂しすぎる……永遠にやってほしい。また最初からやってくれないかな。もうほんと切実に。
改めて説明しますが、このシリーズはQUARTET NIGHTのニューシングルとのタイアップドラマ企画。後編では美風藍、カミュの感想をアップしていきます。前半の記事はこちら。

https://note.com/sotomakki/n/n861a47a647bf

美風藍 早乙女大学准教授 春原瑞生役

最愛の人を病で無くした過去がトラウマとなり、恋が出来なくなってしまった春原。彼は自分のような人間を生み出さないため、全人類にとっての永遠の恋人、個人ごとに最適化された異性型AIを作り出す「ラブ・エボリューション計画」を立ち上げる。しかし瑞生に合わせて作り出されたプロトタイプの彼女は、徐々に瑞生自身を振り回すようになり……

いきなり恋人を失うシーンから始まるという出オチ感!
美風さんは役者としてはどちらかと言えば薄幸の美少年のような役が印象深い方だったので、今回もそういう方向性なのかな?と思わせておいて、実際は笑顔の明るいバイタリティ溢れるキャラクターでした。バイオレンスなアクションシーンから始まった黒崎さんのときもそうでしたけど、上松脚本はこういう役者のパブリックイメージを逆手に取ったメタなネタというかオマージュっぽいネタが多くて、オタクに大変優しいのが良いですね。
春原准教授はちょっと自己中心的で高圧的なところもあるけど、夢に向かって真っすぐひたむきに進む姿が魅力的で、いつのまにか周りに人が集まってくるという感じでした。なにより笑顔が最高。美風さんの笑顔は美容に良い。天使。マジで寿命が延びる。
​美風さんはこれまで静か動かでいったら静のイメージが強いですが、このドラマではよく動く一面を見せてくれました。エンディングのDream Makerに合わせて走り出すシーンもそうですし、ドラマ全体を通して慌ただしく表情もコロコロ変わる感じが、今までと一味違う美風さんという感じで最高!特に3話で生まれた子に名前を求められたとき、全然考えてなくて研究室の仲間たちに散々追い詰められた挙句、焦って「愛」と名付けるシーンの慌てっぷりが超よかった。追い詰められて焦る美風藍、見たことなくない?めっちゃくちゃ可愛い。あともしかしてと思ってたけどまんま「愛」なのかよっていうね。あの時のTwitter実況TLの一体感ね。あと今回は表情だけでなく服装もいろいろ見れて、まずインテリジェンスな格好が超似あうというか、眼鏡も白衣も永遠に見ていられるわけですが、他にも運動のデータを取るためにジャージになったり、一人デートの服もいつもデータ集めのために色んなジャンルの服を着てくれて、毎週毎週どんな姿が見られるのか超楽しみでした!ありがとう美術さん。ありがとう世界。
話の流れとしては前半はAIを作るために突拍子のないアグレッシブさでみんなを振り回し、後半は動き始めた愛の要求に振り回されるという、攻守両方が楽しめる隙のない二段構え。どっちの美風さんもいいですね。でもやっぱり、困り顔の中に徐々に増えていく愛し気な顔がもう……ほんと…………そして、それに比例するように深くなっていく苦悩の顔もね、マジで何かに目覚めそうなんですけど、その何かがたくさんありすぎて、何から目覚めたらいいのか全然わからない?全部?
愛が完成に近づくにつれて春原准教授は初期リセットがツラくなっていき、恋人を作るのが夢だったはずなのに恋人と夢を天秤にかけなければならない不条理に苦しみ、最終的には恋人AIとしては永遠に未完成のままにする選択をするのですが……でも最後には夢をかなえて、一番とびきりの笑顔を見せてくれたのが本当に素敵でした。

カミュ 秘密喫茶 Steward club 店員 アルフレッド役

町中に突然現れる、上級貴族のお屋敷のような高貴で瀟洒な会員制の秘密喫茶、Streward club。そこでは不思議な執事アルフレッドが、極上のスイーツと一級品の紅茶でお客様を饗す。彼は喫茶を経営する傍らで、とある人物を探し続けていた。果たして、現代日本には不釣り合いとも言える気品を纏う彼の正体は、いったい何者なのか……?

伝説の楽屋すっぱ抜きから以降、二面性アイドルを標榜するカミュさん。カミュさんキャストの時は実際に映像を見るまで執事モードか俺様モードか分からないそのドキドキ感が堪らないのですが、今回はもうわかりやすく執事!と思いきや、2話から早々に俺様モードが見え隠れするようになります。
まず1話の話させて。もうね、所作が美しい。顔も当然美しくて、静止してと絵画か??10億?ローン利く?てくらい美しいんだけど、執事として仕事してる時の動きたるやもうね、4Kじゃ足りない。なんていうか、カミュさんがアイドルでよかった。映像でみんな見れるから。もしこれがドラマ内みたいに限られた人しか見れなかったら人類の損失ですよ。この映像がなかったら人類は近いうちに絶滅してたと思う。洗濯とか庭仕事してるだけで人類を絶滅から救う男。1話は名前もろくにわからないまま延々と執事の仕事を見せてくれるわけですが、大正解。永久保存版ですね。
で、主役の女の子、寒月(さつき)ちゃんが、手紙を受け取って喫茶店を訪れるところから話が動き出し、段々とアルフレッドの正体や、彼に与えられたミッションが明らかになっていく。これもう放送当時はマジでめちゃめちゃ笑っちゃったんだけど、寒月ちゃんは異世界転生者で、アルフレッドは前世の彼女に仕えていた従者で、なぜか現代日本で転生してしまった彼女を守るために異世界からやってきた使者なんですね。

いや待って、マジで???
そんなのアリ??????
ここまでのドラマと全然違うじゃん。

っていうね。4話放送の衝撃はマジですごくて、Yahooニュースにもなってました。で、強大な力を持っていた主の魂を継ぐ寒月ちゃんは死ぬと祖国に大変な影響があるから、アルフレッドは彼女を狙う悪者らの呪術から彼女を永遠に守り続ける必要がある、というね。祖国を守るために、祖国を捨てて果ての無い戦いをすることになったカミュさんはめちゃくちゃシリアスなわけですが、まぁしかしどうしても面白い。までも、カミュさんもほとんど情報のない国シルクパレスから何故かはるばる日本に来て何故かアイドルしてる謎の男ではあるから、ある意味ではこのドラマと似た状況なのかもしれません。
そしてアルフレッドは一貫して執事として務めつつも寒月ちゃんに対してかなり厳しい態度で臨むわけですが、彼女のほうは初めは彼の厳しさに辟易しつつも、その底にある執事としての親以上の慈しみと、彼女を守る強さに魅かれていきます。分かるわー、分かるよその気持ち。あの内在する複数の面々を矢継ぎ早に見せてくる感じ、ほんとに癖になるよね。なんかもうよく分からないけど大好き!!!どれが本当のカミュさんかとか関係ねぇ!!ってなる。で、アルフレッドも成長する彼女に楽しみを見出し、なんだかんだでその好意を喜ぶようになっていきます。まぁ本人は執事だからとかなんとか言って最後まではぐらかすわけですが、もうそういうの良いから早く結婚しろよ、と。最終話はもう絶対結婚でしょってみんな言ってたのに、結局最後まで結婚しなくて、しねーのかよ!!!って言って終わって、本当に最後まで楽しませていただきました。


全編を通して

いやほんとにロスがきついわ。この半年間、毎週毎週が本当に楽しみでした。始まるときは半年も!やったぜ!と思ってたのに、終わったらあっという間で……特別な半年間になりました。

そういえば主題歌の話をここまであまりしてなかったのに気が付いたのだけど、個人的には4人とも主題歌が本当に楽しそうで、聞いていると元気が湧いてきます。これが無かったらこのロスをどう乗り切っていたのか本当に分からない。でも聞いてるとドラマの光景が思い出されてそれはそれでツラくて、そのツラさを紛らわすために曲を聴いて元気を出すという無限ループに陥ってます。特にラブ・エボルがこれまでの美風さんとは違った印象で誰が聞いても絶対に好きになっちゃうような力強さがあって、Steward Danceもすごく可愛いし絶対楽しくなっちゃう曲だし、Clap Hands!もいつ聞いてもライブの高揚感みたいなものが感じられるし、Alright, all nightもなぜか聞くたびに別の面が見つかるような発見があって好きだし、全部好きですね。はい。

カップリングのED曲もやっぱり好きで、Timepiece とかいまだに聞いてて泣いちゃうし、I LOVE & NEED YOUも毎度すごく幸せな気持ちになるし、Dream Makerはあの映像みたいに走りたくなるし、ALL MY MISSIONはドラマのカミュさんのかっこよさと重なる感じが良いしで、まぁキリがないのでこの辺にしておこうと思います。

今度はまたST☆RISHとQUARTET NIGHT名義で曲を出してくれるみたいで、とても楽しみです。こんなにもずっとワクワクとドキドキを与えてくれてて、本当にありがとう、QUARTET NIGHT。大好きです。



おまけ

前編でも言いましたが、例によって幻覚です。
藍ちゃん曲でちょっと流れ変わったか??と思ったらカミュ曲がやっぱりあまりにもドラマだったので、めちゃくちゃすんなりと幻覚にアクセスしてしまいました。というか自分の中ではもう現実だから。

ニューシングル、ほんとに最高でしたね。

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