[ワールドトリガー] B級ランク戦 今シーズンを振り返る

23巻も発売したということで、波乱の今シーズンB級ランク戦の結果を振り返ってみたいと思う。1位から順に見ていこう。

1位 二宮隊 44pt (前期1位)

- 二宮匡貴 (20) 射手: 1位
- 犬飼澄晴 (18) 銃手
- 辻新之助 (17) 攻撃手
- 氷見亜季 (17) オペレーター

全員マスタークラスで実質A級の部隊。マスタークラスである犬飼-辻隊員の安定感が半端ない上に二宮隊長の火力が異常なので、二宮隊がここに位置するせいで上に行けないB級の皆さんが可哀想。だけどそれは生駒隊だったり王子隊だったりするので彼らは気にしてないかもしれない。今シーズンも3位以下に大差をつけてぶっちぎりの1位だったので、特に語ることはない。
なお二宮さ隊長はこれだけ強いのに「臨時隊長アンケート」では誰からも名前が挙げられていない。あのジンジャーエール空間に耐えられる犬飼-辻隊員がすごいということが分かる。

2位 玉狛第2 42pt (初参加)

- 三雲修 (15) 射手
- 空閑遊真 (15) 攻撃手
- 雨取千佳 (14) 狙撃手
- ヒュース (16) 攻撃手
- 宇佐美栞 (17) オペレーター

波乱の中心。2戦ごとに新しい戦略を引っ提げてまったく新しいチームになるので厄介極まりない。もう流石に無理だろうと思ったところから人が増えたときには本当にびっくりした。また1位の二宮隊は初期ボーナスが15ptついているので、今シーズンの得点数は圧倒的に1位だったりする。やりすぎ。
なお三雲隊長も「臨時隊長アンケート」に名前がないが、これはまぁむべなるかな。ノーガードの人間にもろに追尾弾を当てても落とせない火力の低さで本当によく頑張ったとしか言えない。

3位 景浦隊 39pt (前期2位)

- 影浦雅人 (18) 攻撃手
- 北添尋 (18) 銃手
- 絵馬ユズル (14) 狙撃手
- 仁礼光 (17) オペレーター

これまで二宮隊と双璧をなす安定の2位だったが、今期は玉狛第2に押し出されて3位に。狙撃や不意打ちがほとんど効かない景浦隊長に、一人でも動けるのに連携するともっと強い北添隊員、若いながら戦況がきっちり読める絵馬隊員と、こちらも高い安定感を持つ。しかし4人体制になった玉狛第2の得点力には勝てなかった。
北添隊員は遠征選抜試験で臨時隊長に選抜されており、染井華、外岡一斗、菊地原士郎、南沢海とチームを組むことになっている。菊地原隊員、南沢隊員と連携する北添隊員の姿を早く見たいところ。

4位生駒隊 34pt (前期3位)

- 生駒達人 (19) 攻撃手: 6位
- 水上敏志 (18) 射手
- 隠岐孝二 (17) 狙撃手
- 南沢海 (16) 攻撃手
- 細井真織 (17) オペレーター

みんな大好きナスカレーこと生駒隊。こちらも玉狛に押し出される形で今期はランクダウン。珍しい4人部隊で、ポイントゲッターである生駒旋空に目を奪われがちだが、水上隊員の戦況を整える力は二宮隊員やヒュース隊員のお墨付き(アンケート結果より)。チームの特色として全体的に自由なので見ていて飽きないが、南沢隊員はちょっと自由すぎる。この自由さでも安定して上位にランクインしている地力の高さは見事だが、景浦隊とそれなりに差がついてしまうのは生駒旋空も狙撃も通用しない相性の悪さゆえなのだろうか。
水上隊員も遠征選抜試験で今結花、荒船哲次、樫尾由多嘉、照屋文香を率いる隊長に選ばれている。攻撃手に寄った編成で、射手としての腕が存分に発揮されそうで期待。

5位 王子隊 33pt (前期5位)

- 王子一彰 (18) 攻撃手
- 蔵内和紀 (18) 射手
- 樫尾由多嘉 (15) 攻撃手
- 橘高羽矢 (19) オペレーター

弓場隊を抜いたため前期と同様に5位にランクインした王子隊。突出したプレイヤーはいないものの、連携力が非常に高く上位をキープしている。今期は玉狛第2にしてやられた印象が強いが、一方で王子隊長が三雲隊長を貫く場面はかなり印象的だったのではないだろうか。非常に教科書通りのベーシックな隊というイメージがあるが、事前にきっちり戦術を練っていく姿が玉狛と若干被るので、今後はあのようにもっと極端な戦術も取り入れてみてほしい気持ちがある。動く王子隊ではなく、他チームを動かす王子隊も見てみたい。
王子隊長は遠征選抜試験で仁礼光、辻新之助、生駒達人、帯島ユカリを率いる。なんと全員弧月持ちというとんでもないチームで、どういう連携を見せるのか非常に気になる。戦闘時は4人で囲んで旋空を繰り出してくるのかもしれない。王子-生駒隊長のボケボケペアに真面目な辻-帯島隊員がどう対応するのかも気になるところ。

6位 東隊 33pt (前期6位)

- 東春秋 (25) 狙撃手
- 小荒井登 (16) 攻撃手
- 奥寺常幸 (16) 攻撃手
- 人見摩子 (18) オペレーター

こちらも前期と同順位。やることがはっきりしており、小荒井-奥寺ペアの連携と東隊長の狙撃で相手を着実に追い詰めていくスタイル。小荒井隊員と奥寺隊員の成長が著しく、今期の最後には弾トリガーも持ち出した。今後はもっと順位を上げていくことが期待されるチームであり、是非とも来期の活躍を見守りたい。東隊長は一人だけ次元が違い、本当にまったく見つからないのに確実に点を取ってくる狙撃手の鏡。遠征選抜試験で隊長になっていないのは、東隊長に関してはこれ以上試験する必要がないということだと思われる。

7位 那須隊 31pt (前期12位)

- 那須玲 (17) 射手
- 熊谷友子 (17) 攻撃手
- 日浦茜 (15) 狙撃手
- 志岐小夜子 (16) オペレーター

那須隊は前期から大幅に順位を上げ、初のB級上位入り。今期は地形戦を練ったり炸裂弾の置き弾を採用したりと、かなりアグレッシブな戦術の採用が見られた。射手は人によってアタッカーとなったりサポーターとなったり個性が強く出るポジションだが、那須隊員の変化弾の圧の強さはまさしく唯一無二で、戦場を駆け回りながら変化自在に相手を追い詰めていく様は芸術的とすら言える。熊谷隊員の渋い活躍も好き。日浦隊員は残念ながら今期で卒業となってしまうため来期からは苦しくなってしまうことが予想されるが、是非とも頑張ってほしい。

8位 弓場隊 30pt (前期4位)

- 弓場拓磨 (19) 銃手
- 帯島ユカリ (14) 万能手
- 外岡一斗 (16) 狙撃手
- 藤丸のの (19) オペレーター

前期から大きく順位を落としてしまったのが弓場隊。やはり名サポートで知られた神田隊員が抜けた穴は大きく、代わりに弓場隊長が指揮を執る場面が増えた分、その火力が火を噴く場面が減ってしまったように思う。とはいえ対峙したときの怖さは顕在。弓場隊長と対峙したヒュース隊員がエクスードを大量に生やしては溶かされ、それでも猛攻に耐えきった場面は本当に感動した。また代わりに帯島隊員との連携が光っており、連携と単独行動を切り替えながら戦況をさばいていく様が見れたのはとても良かった。

9位 鈴鳴第1 30pt (前期8位)

- 来馬辰也 (20) 銃手
- 村上鋼 (18) 攻撃手: 4位
- 別役太一 (16) 狙撃手
- 今結花 (18) オペレーター

これまで村上隊員頼りと言われ続けてきた鈴鳴第1だが、今期は来馬隊長-村上隊員の中距離戦連携を編み出したり、来馬隊長と別役隊員の連携が見られたり、環境戦術を取り入れたりと、かなりチャレンジングなシーズンだった。しかしそれでも順位を落としてしまっているのがランク戦の厳しいところ。景浦隊長-北添隊員の連携に真っ向から打ち合ったりと確実に強くなっていることが分かる場面が見られたので、来期こそは順位を上げてほしいと期待している。もちろん村上隊員の強さは据え置きで、今期は特に第3戦昼の部の対空閑-熊谷隊員戦、第7戦昼の部の対空閑-ヒュース隊員戦など、玉狛第2との戦いで見事な名勝負が見られた。マジで感動した。
遠征選抜試験では来間隊長と村上隊員が臨時隊長となっている。来間隊長は小佐野瑠衣、穂刈篤、弓場琢磨、小荒井登と組む予定。バランスの良いチームだが、これまであまり戦術を練るイメージがない来間隊長が新チームでどのような働きを見せてくれるのか、とても期待している。村上隊員は氷見亜季、堤大地、熊谷友子、蔵内和紀らとチームを組んでいる。守りに入ればピカイチの村上隊員、熊谷隊員が揃っている点が興味深く、果たしてここからどのような攻めを繰り出すのか是非とも見てみたいところだ。

10位 荒船隊 30pt (前期11位)

- 荒船哲次 (18) 狙撃手
- 穂刈篤 (18) 狙撃手
- 半崎義人 (16) 狙撃手
- 加賀美倫 (18) オペレーター

前々期から異色の狙撃手統一チームとなった荒船隊は今期1つ順位を上げている。とはいえ今期の中位は29-30pt帯に5チーム含まれる超激戦区なのだが。比較的狙撃手の少なめなB級中位の中で、どこからでも点が取れ生存点も狙いやすい点が他チームより一歩抜きんでた理由かもしれない。また狙撃手に転向したとはいえ荒船隊長の剣の腕は変わらずで、イーグレットを捨て弧月を抜いた時の盛り上がりはまさしく荒船隊長にしかないものと言える。

11位 香取隊 29pt (前期7位)

- 香取葉子 (16) 万能手
- 三浦雄太 (17) 攻撃手
- 若村麓郎 (17) 銃手
- 染井華 (16) オペレーター

弓場隊と同様、上位から転落してしまったのが香取隊。正直なところ今期、特に中位に落ちてからは全体的にギクシャクしており、香取隊長のムラっ気が悪い方に出てしまったように思える。ただし最終戦では香取隊長がスパイダーで異常なキレの良さのワイヤーアクションを見せるなど、変化を感じさせる場面もあった。上位陣とバチバチにやりあえる香取隊長のセンスは本物なので、あとは三浦隊員、若村隊員のさらなる成長に期待したいところ。
特に若村隊員は遠征選抜試験の隊長に大抜擢されている。メンバーは細井真織、半崎義人、笹森日佐人、ヒュースで、エースである香取隊長の枠をヒュース隊員が埋めるようなチームとなっている。若村隊員は玉狛に影響を受けてか戦術の組み立てに強い興味を持っているようなので、ここでぜひヒュース隊員らと共に己を磨いていってほしいと思う。

12位 諏訪隊 29pt (前期10位)

- 諏訪洸太郎 (21) 銃手
- 堤大地 (20) 銃手
- 笹森日佐人 (16) 攻撃手
- 小佐野瑠衣 (17) オペレーター

諏訪隊は2つ順位を落として10位。一時は村上隊員を下して鈴鳴第1を上回っていたが、なんだかんだこの順位に落ち着いてしまった。今期は特に、その機動力と対応力の高さから、他チームに動かされてしまう場面が多かったように思える。市街地Cは諏訪隊の鬼門かもしれない。
諏訪隊長も遠征選抜試験の臨時隊長を務める。メンバーには宇井真登華、隠岐孝二、三雲修、香取葉子と一癖ある面子が集まっている。しかしこの面子でも諏訪隊長であれば形にしてくれるという信頼感がある。というより諏訪隊長でなければまとめられない気がすると言ったほうが正しいかもしれないが。どのようなチームになるのかとても楽しみだ。

13位 柿崎隊 26pt (前記13位)

- 柿崎国治 (19) 万能手
- 照屋文香 (16) 万能手
- 巴虎太郎 (14) 銃手
- 宇井真登華 (16) オペレーター

柿崎隊は前期から順位変わらず。良く言えば安定感がある、悪く言えば爆発力や意外性に欠けるスタイルも変わらずではあるが、徐々にチーム全体の対応力は上がっているようにも思える。また照屋隊員、虎太郎隊員の成長も見られる。このチームの特色として年齢差が大きい割にとても仲が良さそうな点が好きだったりする。
柿崎隊長も遠征選抜試験の隊長を任されており、藤丸のの、別役太一、影浦雅人、犬飼澄晴とこちらも癖のある隊員が集まっている。正直なところ、このメンバーが一堂に会するイメージが沸かない。果たして柿崎隊長は別役隊員の振りまく破壊に耐えられるのか、影浦隊員や犬飼隊員と良い雰囲気を作れるのか、まさしく隊長としての手腕が問われることになりそうである。

14位 漆間隊 25pt (前回9位)

- 漆間恒 (16) 銃手
- 六田梨香 ( ? ) オペレーター

中位では最も順位を下げた漆間隊。とはいえ激戦となった今期で、ソロである漆間隊はかなり分が悪い戦いを強いられていたはずである。そんな中でも中位はしっかりキープしているあたり流石と言える。
地味に遠征選抜試験では、レアな漆間隊長のチームプレイを見ることができるかもしれず、かなり期待している。歌川隊長の元、志岐小夜子、空閑遊真、巴虎太郎と比較的隠密に長けたメンバーが揃っていることから、新しいコンセプトチームの姿が見られるかもしれない。

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