裏桜川合宿~0日目~(後編)

~桜川合宿前日~

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秋葉原駅前

19時に待ち合わせしたが、梅林が早く着いたらしく

急ぎ足で秋葉原駅に向かった

一応、初対面なので目印になるようにデカめのポータブル扇風機を持って電気街口に着いた

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着いたが、梅林が見つからない

アキバのオタクは全員同じ顔しているが故、見分けがつかない

目印にと持っていたデカめの扇風機も好奇の目で見られるので、梅林がこっちに気づく前に大人数のオタクから視線を浴びることになってしまった

そういえば、梅林の顔を知らなかった

追加情報を求め、梅林にラインしたところ”青いマスク”をしていることが判明し、駅の柱にもたれかかっている梅林を探し出すことができた

早速、梅林を助手席に乗せ、茨城へ向かった

東京(秋葉原)から茨城までは国道6号線という、茨城の動脈を通るのが定石だ

スカイツリーの真下を通り、川を越え千葉に入る

チーバくんでいうところの鼻の付け根をえぐるようにして千葉を縦断していく

その道中、常に寄っている松屋があり、そこで夜食をいただく

松屋は先週も行ったが、松屋のいいところは期間限定メニューが豊富だということだ

何でもないものも「限定」と銘打てば売れるように、松屋の期間限定メニューは魅力的なものが多い

先週は「バターチキンカレー」を食べた

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今回は「角煮丼」である

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気分も腹も満たしたところで再度茨城へ向かって発進する

松戸、柏、我孫子を越え、大きな利根川(流域面積1位)を渡れば茨城県に入る。ちなみに梅林は初茨城らしい

茨城入るまでに1時間半、さらに茨城入ってから1時間ちょっと。

関東平野が終わりアップダウンが増え、街灯が少なくなる

東京の夜の明るさとは比にならないくらい暗い

梅林にしてみれば、山に埋められるんじゃないかと思ってもおかしくない

桜川に着いた頃には時刻は23時を越えていた。

梅林を部屋に通し、長旅の余韻に浸る

梅林は自分より1コ下だが、話が合う。てか聞き上手。

約3時間のドライブも苦にならないくらい普通にしゃべってた。初対面だということを自分は完全に忘れていた。

対する梅林はというと田舎では日常である暴走族のバイクの音を怖がっていた

部屋について、もう寝るだけというのにこの二人はずっと駄弁っていた

学生の頃にに同じ時代を生きてきただけあって、共通言語が多かった

長い夜は続いた...

「なんでここにいるのだろう」

梅林はつぶやいた。

が、自分は意に介さず寝床に着いた。

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