黄色いクルマ

縁あって、黄色いクルマに乗っている。
それから黄色が好きになった。
明るく強い黄色。
存在感たっぷりの小さなクルマである。

クルマの中で、R2が一番好きだ。
未だ触れることもなく、あのフォルムに一目惚れしてから何年経ったことだろうか。
とっくに生産も終わり、何ならスバルは軽自動車からも撤退して久しい。
しかしそんなR2は今でも時折見掛ける。
その度に倖せな気持ちになる。

昨日も黄色いクルマで通勤した。
後続の白いクルマが曲がり、更にその後ろのシルバーのクルマが曲がり、トンネルに入る前に何やら黄色いクルマが後ろに近づいてきた。

トンネルを出て暫く後に気づく。
そのクルマこそが黄色の(クリーム色の)R2だった。
黄色いクルマで仲良く二台、連なって走る。
何度バックミラーを見たことだろう。

黄色のR2。可愛い。最高だ。

今でも大切にしてくださっているオーナーさんも最高だ。
先ずチョイスが素晴らしい。
それから今まで乗り続けていること。

そのおかげで倖せな帰途であった。
本当はそのままどこまでも一緒に走りたかった。
何なら後ろについて行かせてもらえたらもっとよい。
前方を向いているだけで合法にR2を眺め放題だから。

そのR2は地元でたまに見掛ける。
偶然同じ駐車場にいたこともある。
できれば仲良くなりたい。
そして一緒にお出かけしたい。

そうだ、これは恋なのだ。
黄色のR2への恋心を自覚した次第である。