見出し画像

#002・上手な絵の描き方2

はじめに


お疲れ様です。外堀 妖です。
2回目の作画塾も御視聴下さりありがとうございました。

今回は、~インクでデッサン・陰影と遠近から形をおこす~というテーマでお送りしましたが、鉛筆でも木炭でもなく…「万年筆インクデッサン(世界初)」!!
しかし、サトウヒロシ先生の独自画法の理念に私の理解が1回で追いつかずに終わってしまいました(笑)
この記事を使って、反芻をし習得していきたいと思います。宜しくお願い致します。


「作画塾」#002・振り返り


■必要物品


上手な絵の描き方とは?②

「作画塾#001」(前回のライブ)では、「上手な絵=難易度×分かりやすさ」で描いていくと説明がありました☟


さらに、今回のライブでは、上記を達成するには「①観察(インプット)→②消化(処理)→③描画(アウトプット)」の流れで鍛錬を積んでいく必要があると先生よりお話しがありました☟



これはどういうことかというと、
観察(インプット)
:対象を観察して情報収集をする。大まかに対象を把握する。
基礎形態でどの形であたりを取ろうか考える。

消化(処理)
:対象の情報を得た上でアセスメントをし、解像度を上げていく
→どの角度でどの比率で描くか細かいところまで練り上げていく。

描画(アウトプット)
:実際に対象を描いていく。
うまくいかなければ、①から順に再度やり直して反芻し積み上げていく。

★絵は、ロジカル(logical):論理的に根拠づけて練習していく必要があり、ただ意味もなく枚数を描いても上達しないことがわかりますね。

続いて本題に移ります。


■内容
□基本技法:上手な絵の描き方2
~インクでデッサン・陰影と遠近から形をおこす~

◆基本技法:上手な絵の描き方2

~インクでデッサン・陰影と遠近から形をおこす~

○お題:「左上から光が当たっている、遠くの木を鉛筆と万年筆インクでそれぞれ描く」
 先生が出したお題を、お手本無しで描いていきます。

☟外堀 妖 ver.(上)とサトウヒロシ先生 解答 ver.(下)


陰影と遠近とは?

→「上手な絵=難易度×わかりやすさ」の難易度の部分、「観察→消化→描画」の消化のコツの部分に当たります。
⇒これができると一人で練習が可能となります。

陰影法物の形そのもの。明暗で形と物の関係性が分かるように描く。
→手前のコントラストが高く、遠くのコントラストが低くなる。

遠近法:物の奥行きを出す。手前と奥の違いが分かるように描く。
→手前のものが大きく、遠くのものが小さく見える。

手前はハッキリ大きく、奥はぼんやり小さくしていくこと!

★大きさだけでは遠近(奥行)はつかず、立体物になればなるほど表現するには、形とコントラストが必要になってきます!
 
つまり、陰影+遠近=空間を作り出すことができます。


立体物で面をつくる

次は、陰影法と遠近法の両方を意識づけするために、立体物でインクデッサンをしていきます。


まず頭の中で描く立体物を決め、インクと水筆で「大まか」に塗っていきます。その後、影の部分に濃くインクを塗って重ねてゆき、陰影をつけていきます。

ポイントは、影が一番濃くなるところに濃いインクを落として、遠くに行くほどインクが薄くなるように伸ばしていくこと!
これで、陰影と遠近を使って空間を作ることに成功しました。


透視図(パース)とは?

ある一点を視点とし、物体を人間の目に映るのと同様に遠くを小さく近くを大きく描く画法。透視画法。パースペクティブ。

デジタル大辞泉(小学館)より

☝上記の様に、遠近を捉えていく際に、必要になってくるのが「透視図」になります。
※ちなみに、前回#001の基礎形態で描いたのは、「キャビネット図」(正面は真っすぐに見えて、他は45度に見える図)ですね。

空間を感じる立方体を描く

消失点を決めて、1点・2点・3点透視を描きました。


1点透視、2点透視、3点透視において分かりやすい資料がありましたので、引用させて頂きます。☟
(私の語彙力で説明しようとすると長くなるので…)


なぜ、インクデッサンをするの?

デッサンの一般的に使う道具は、やはり「鉛筆」ですよね。
鉛筆デッサンは描き込めば描き込む程、「陰影」「遠近」「形」「質感」などを一枚の絵に凝縮して練習できるため世界中で人気のある練習方法です。

ただ、鉛筆デッサンには弱点があります。
鉛筆画が上手く描けないとデッサンが下手に見え、なかなか上達しない練習方法なのです。また、鉛筆画が描けても筆と絵具を持たせた(違う画材を使用した)時に、画力が比例しないのも弱点となります。時間に余裕のある学生向けとのことでした。

美大を受験する学生でもなく、プロになるわけでもないけど画力を上げたい。=「なんとなく、「陰影」と「遠近」を描けるようになりたい」方。
水筆と万年筆インクであれば、面がすぐに塗れグラデーション(陰影)もつけやすい
。好きな道具でもあり、導入もしやすいのではないか。
時間がない社会人向けのデッサンとして、サトウヒロシ先生が考案されたのが、これからご説明致します「インクデッサン」になります。


インクデッサン

~左上から光が当たっている状態でのデッサン~
①小皿2枚にそれぞれ濃いインクと薄いインクを準備します。
②基礎形態に則って「なんとなーく」「均一に」薄いインクで面を作っていきます。
③『立体物で面をつくる』で解説した通り、影が一番濃くなるところ(円柱では中心線より少し右側)に濃いインクを落として、遠くに行くほどインクが薄くなるように左右に伸ばしていきます。
※インクを落としては伸ばして調整の繰り返しになります。
※1回目ぽたりで下地をぼんやり描き、ドライヤー、2回目ぽたりで本格的に乗せるという感覚がいいかもしれません。



課題

今回の振り返りを踏まえて、「インクデッサン10点を描く」が、課題になりました。

・単体モチーフを5点+複数モチーフを5点=計10点
・2点透視図で描く、ディテール無しで良い

次のnoteでまとめていきたいと思います。見て頂きましてありがとうございました。

2021年12月10日(金) 外堀 妖


☆バックナンバー☆

サトウヒロシ先生と外堀妖の初のYouTubeライブ「作画塾#001」

「作画塾・#001」の振り返り


「作画塾・#001」の課題


★番外編★

☝「はじめてのガラスペン」内、サトウ先生特集で絵を描く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?