なつこう

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「ぼく」とわたし

絵本『ぼく』は閉じたときから、別の世界が開かれる。そういう絵本だ。 自死したぼくの心が紡がれる。何もジャッジせず、ただぼくの心がぼくの内側からの視線で淡々と。 きれいだ。 絵本の最後で予感がする。ぼくの内側からぼくを見ていた外側には、ぼくじゃない、ぼくやわたしがいる。 わたしはいた。 ぼくが去ってしまったあとの、わたし。 わたしにはわたししかわからなくて、ぼくのことは絶対にわかからないし、もう聞くこともできない。 その宙ぶらりんなわたしの世界が、本を閉じて、開く

    • Let's sleep on it.

      会社では毎週英語のレッスンがあります。 レッスンといっても特定のテキストもなく、なんとなく気になるトピックや、仕事の中で出くわした英語について、だらだらと雑談する時間です。 気分転換に英語でも話すかー! そんな感じ。 この前ふと、議論していてちょっとヒートアップしたときに、英語だと、どうやってそれを収めるのだろう、というのが気になって質問してみました。 I would like to know how to discuss softly. えー、どういう意味?って聞

      • 質問とクイズ

        入浴中にムスメと長話することがよくある。昨日は「人はなんで生きるのか」みたいな話をしていて、6歳児は6歳児なりに、自分の意見を言おうとする。 「食べ物を食べるから生きるんじゃないの?」 「そうなんだけど、じゃあなんで食べ物を食べようとするわけ?」 「食べないと死んじゃうから、嫌でしょ?」 「なんで嫌だって思うの?」 「だって、せっかくこっちに産んでくれた人がいるわけじゃない? おかあさんが産んでくれたじゃん? だから、『ありがとう』って思って生きてる……って感じかな」 私

        • どうしたものかな

          母親が入院した。いままで「健康だけが取り柄」と周囲からも言われ、自分でもそう思っていた母親。 今回の病はサイレントな病気で、結果論で言えば、気を付けたほうがいいことはいくつかあったに違いないが、これはもう仕方ないな、といったところ。この病気の初期で約3割の人が命を持って行かれてしまうそうだから、生き残った母親は、ラッキーだったというしかない。 最寄りの病院に数回断られたが、病院の近くに住むという非番の循環器内科の救急医が呼び出され、受け入れてもらえたのも、ラッキーだった。

        「ぼく」とわたし

          ゆるふわ「書きもの」論

          いや、論、というほど論でもないです。でもなんとなく付けちゃいましたタイトル。さて。 なんだろな。仕事がらかな。ヒトサマのブログを読んでいると、むくむくと「確認したいこと」が沸いてくる。 批判でも、賛成でもなくて、その前段階の話。 えーと、ここで「りんご」っていってますけど、「りんご」にもいろいろあって、それはたとえばどんな「りんご」を念頭においてお話をしてますか? それぞれがいろいろな「りんご」を思い浮かべるはずです。よけいなところで話が混乱しないように、ここでいって

          ゆるふわ「書きもの」論