林口草太朗

表向きデザイナーの文芸用アカウント

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マガジン

  • 草太朗、短歌

  • 日高屋を詠む

    なぜだろう日高屋に惹かれる。ほとんど居酒屋代わりに使われている中華食堂チェーンにあるロマンめいた何かについて。

最近の記事

短歌をはじめて半年、どんな風に詠めるようになったんだろうか、の十首+α

たわむれにジョークで包むブルガリは時限爆弾もしくは生ゴミ 今までの短くない人生ではじめて短歌というものを詠んだあれは2018年のクリスマス12月の25日のことでした。これはぼくの友達の女の子の恋の始まりに際して詠んだものなのだけど、事の経緯はこちらで。 で、ともあれ半年経ちました。 歌を詠み始めたきっかけは友達への恋の応援メッセージだったものが、その間イベントへの展示、往復短歌を収録した歌集の制作などめまぐるしく、初心がひと段落ついたところで短歌がようやく面白くなり始め

    • 日高屋を詠む 2 「ほぐれない匿名のだれか」

      とりあえず餃子と生ビールあと3点盛りね、というセリフを大脳を介さず言えるほど、まるで何かをプログラムされたかのように相変わらず飽きもせず同じルーチンを繰り返す。チェーン中華という匿名空間の中にある誰かの、少しだけ大切ななにかについて。 お二階へドウゾ油の染み付いた天国への階段は君とね あなたとの日々の熱きは餃子にて幾晩となく幾晩となく 日高屋と君の引力は地球の28倍だって太陽 北風にチゲラーメンで体温をあげて互いに渡すミンティア くっついた麺のようだねぼくたちは食べ

      • 日高屋を詠む 1 「餃子重力」

        Twitterやうたよみんでなんとなく思い立った時に呟いていた日高屋のうたをまとめたものです。なんのムードもなく夜ともなればサラリーマンの安手の居酒屋と化すこの店になぜ惹かれるのか自分でもわからないのだけど、没個性的な空間で虚実ないまぜになる瞬間が好きと言えば好きだ。日高屋の餃子は一皿6個(230円)であるので、ゆえに1個残しで夜の引き延ばしを画策するのは2個しか食べていない方だよね、とかそんな事など。 東京に空はないだが日高屋がある恒星の重力を持つ ホッピーとナカと空豆

      短歌をはじめて半年、どんな風に詠めるようになったんだろうか、の十首+α

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      • 草太朗、短歌
        1本
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