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R05【0901建設部門-土質及び基礎】選択問題Ⅲ『解答論文例』- 技術士第二次試験 -



R05_III-1「過去問題」

 近年、我が国では地球温暖化の影響により気温が上昇するなど気候変動が顕著となっており、気候変動に伴う豪雨、洪水等の災害の激甚化・頻発化が予測されている。国民の安全・安心を確保するためには豪雨、洪水等に起因する土砂災害や浸水被害の低減が強く求められている。一方、資材費や燃料費の高騰、少子高齢化の進展による労働者不足といった近年表面化している社会問題への適切な対応も重要である。このような中、地盤構造物(盛土、切土、擁壁、構造物基礎等)の新設又は改修に当たって、地盤構造物は水の
作用によりその機能が損なわれ災害に至る事例が多いことを踏まえて、土質及び基礎を専門とする技術者の立場から以下の設問に答えよ。
(1)豪雨、洪水等に起因する災害被害の低減について、新設又は改修する地盤構造物の計画・調査、設計及び施工に関し、多面的な観点から3つ以上の技術的な課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。

R05_III-1【解答例】

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