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sosoの素(114)

ホッとする

展示のたびにその土地に行く。
この夏も鹿児島、福岡、広島と珍しく立て続けに出張をしてて、展示ではないけど今度は東京に行く。
行った先々で美味しいものを食べたり、そこでしかお会いできない方とお会いできるのは楽しみで刺激にもなって大切な時間になっている。
30代のうちはせっかく普段いかないところだから少しでもいろんなところに行って色々見てみようと思っらりしていたけど、このごろは必要最低限のことだけでもうお腹いっぱいになってきて、食べるのが好きなのにコンビニでもいいのかもなんて思ってしまう自分にびっくりする。

老いを感じると言ってしまえばそれまでなのかもしれないけど、それだけが原因というよりは以前より細かな気遣いが増えてて、どこかに行くよりもホテルに帰って一人でホッとしたいなーと思ってることに気がついた。
当日飛行機や新幹線で大きめの荷物を持って展示会場のお店に行ってそのまま店内に行って接客して思って一息ついて晩御飯食べに行く。そりゃ疲れるよね。
楽しいことは刺激的で気分は上がるけどその分疲労もする。それを感じちゃうのが老いなのかもしれないけど、そこまでの刺激を求めなくなってきてるのだとも思う。

いつからそんな感じになったんだろうかと考えると、自分自身のペースや価値観が定まってきてからのような気がしてて。
それが定まるまでは自分の外にある刺激を受けながら楽しむことで日々になりないピースを埋め合わせていたんかな?
それが定まってくるとたまにはそんな刺激を受けても楽しいんだけど、刺激がなくて欲求不満のような感じになることもほとんどなくなってきた。
それと在店のための出張が遊び半分だったのがしっかりと仕事になってきたのも大きい。

出張すると体が結構硬直してる。長い移動をしているし、移動時も不慣れで時間を気にしながらの行動で人ごみの中で緊張していることも多い。それが解ける前にお店に着いちゃってそのままだから固まってしまいがち。
ホテルに帰ってから柔軟をしたりしてダラダラ早くしたいと思ってる。
とにかくホッとして緊張した心と体をほぐしたくなる。

長旅から我が家に帰ってきて、いつもの生活に入ると一気に緊張が解けてホッとする。
そんな我が家でよかったと思うし、頑張って外で働いてきたぞと少し勇ましい気持ちにもなったりする。もしかしたら今はそんな感じで頑張ってきた実感として体の硬直も味わい深いものになっている気もする。

毎日に全く何もなく凪の状態だけでもきついし、人気アーティストのようにいろんなところを飛び回ってるのも大変だろう。
なんでもほどほどで疲れたら休めてホッとできる場所があるだけで疲れてもまた頑張れるなーて思えた出張の日々だった。

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