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sosoの素(85)

買ってまでの苦労?

「苦労は買ってでもしろ」なんことわざがある。
僕は大学に進学と同時に一人暮らしを始めた。ウキウキの一人暮らしの引越しの時になぜか両親ではなく、小さな時から可愛がってくれた両親の友達のおじさんと二人で新居に向かった。その道中いろんな話をしたけど、その中で「苦労は買ってまでもしなくていいけど、目の前に来たら逃げない方がいい」と言ってくれて今でもそのことをたまに思い出す。

誰だって面倒なことや大変なことと向き合わずにのんきに気ままに暮らしてたい。好きなことを仕事に出来ていいですねなんて褒め言葉もそんな気持ちの表れかもしれない。好きなことや楽しいことだけして生きていければそれが一番だとは思う。会社勤めではなく、自営業をしているからこそその理想に近づけそうな気もするけど程遠くも思える。

僕は多くのことを独学でやってきている。
基本の「き」の字を教えてもらっていないと思うと心の奥のどこかには不安を抱き続けてるから独学が一番だよなんてことは言えないけど、独学でここまでやってきている。
その独学の中でも習得できたと思えないことの1つが経理。
多くの人と同じで確定申告って何?必要なの?売上がなかったらいいんじゃない?みたいなレベルのところからスタートして、簡易申告の白色から始まり、控除金額が多い複雑な青色申告をするのに伴い、パソコンでクラウド会計を使用を始めた。経費の範囲も仕訳するたびに検索して確認しながらやってみてもどれも「多分大丈夫」としか思えず、それを確認する術もなく、税務調査が入ったらどうなるんだろう?と自分自身では精一杯頑張ってはいるものの正解も間違いも誰も指摘してくれない不思議さと不安が地味に積もっていったいた。

昨年末に意図的に少しゆっくりしたスケジュールにしていた。毎年年内にこれまでやってしまおうと必死になってるけどそれもどうかと思って。
そしてその時間を使って、これまで不安だった経理の部分を必要があれば改善したく、僕の使っている会計クラウドアプリを使用している税理士さんを探して雰囲気の良さそうなところに伺った。2年分の確定申告の控えを持って僕の事業の説明や確定申告の書類上でのおかしなところがあるのかどうか、そして修正していけるのか、節税というよりも僕が気づかないうちにしてしまっているミスを修正してもらってこれから変な不安を抱かなくて良いように状態であれれば嬉しいことを相談した。そしたらやはり書類上おかしいところがいくつかあって、修正した方がいいし修正すれば問題なく正常化していけることやもしも融資などを受けたい時にこの確定申告ではまず受けられないと教えてもらえた。そして同い年だということもあって和みながら顧問料やシステムの説明を受けた。
以前から税理士さんにお願いをしたいとは思っていたけど、勝手なイメージで「税理士さん=お堅い」てのがあってちょっとしたミスがあると怒られそうだと思うと怒られながらお金を払ってまでやってもらうのも嫌だったし、そもそもそんな気持ちも金銭的な余裕もなかった。
そして後日正式に契約をして今回の確定申告からお願いして、たくさんの質問メールに毎日ドキドキしながら言われてることの意味も半分くらいしかわからずともなんとかついて行こうと新入社員になった気持ちで必要と言われた書類は作業よりも優先してできるだけ早く返信した。僕にできるのはこれだけだし、変に知識を蓄えるより一刻も早くデータをお渡しすることが税理士さんへの負担を減らすことだと信じて。
そして多くの修正をしていただいて、無事に確定申告を済ませてもらえた。
毎年税務署に持参していたのが税理士さんから電子申告で終わらせてもらえ、税理士さんにお願いしたんだとと実感が湧き、お願いしてよかったと安堵感が湧き上がってきた。

もしも僕に金銭的な余裕がある中で事業を初めて、始めから税理士さんに顧問をお願いしていたら不安になることも、それが取り除かれてホッとすることもなかっただろうし、経理のことも全くわからず人任せにしていたと思うんです。
それが毎年毎年嫌だなーよくわからないなーと思いながらあってるのかどうかわからないままなんとか提出して、終わらせれてはいるものの税務調査がもしもきたらどうしようと悪いことをしてもいないけど不安を抱えていたからこそプロに頼れる安心感を得れたのです。

苦労は買ってでもしなくてもいいけど、もしも目の前に現れたら逃げずに背負う。そうするとそれまでの自分の実力ではいけないところに行くための挑戦権を得れるんじゃないだろうか。

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