見出し画像

sosoの素(101)

とりあえず適当に

1年半ほど草まみれの空き地を管理する代わりに好きなように使わせてもらってる。それまでは毎年2m以上の高さの草で反対側が見えなく物騒だとも思っていたし、花をたくさん植えたいと思ったこと、持ち主が同じタイミングで防草対策のための処理を見積もりを取ったら考えていたよりも1桁金額が違ってたこともあって。
それからちょこちょことゆきちゃんが花を植えたり草を抜いたりで、利益を生むために活用というよりは気持ちの良い場所になるようにと考えてやってるので、たまに散歩してる方に綺麗にしてくれてありがとうと言ってもらえることがあって、充実感を得れることの一つ。

場所が広いので半分以上まだ空き地の状態で、そのうち何かしようと思っていた。先日土井善晴さんの本を読んでる時にふと小豆を育ててそれであんこ作ってもらおうと思った。そして種まきの時期を見ていたらちょうど今(6月の中旬から7月の中旬)で仕事と天気のタイミングを見計らっている間に小豆の育て方を調べた。前から大豆や小豆は畑を良くするってのは聞いてて、多少土が悪くてもいいんだろうと思っているけどせっかくならたくさんできる方法はないかな?月齢とかタネを蒔くタイミングや不耕起とかオーガニックとかがいいのか?なんてうだうだ考えていた。
調べれば調べるほど情報は出てくる。どれが正しくて一番いいか、それを探そうと思えば思うほど疑問や疑念が出て来てやる気が削がれていく。
んーどうしたもんかなと思いつつ冷静にやってもないのにこんなにうだうだ悩むのも面倒だし、それにこれは仕事でもなんでもなくて楽しみで始めることなのに真剣になりすぎたら楽しくない。仕事でもそこまで真剣にならずに楽しんでるのに。
あとそこまで小豆作りに自由な時間が割けれないのも事実。
本業で手一杯のなか隙間をぬってやるから理想やロマンなんて求めてらんないやと思い至ったタイミングで異常な高温がひと段落して戻り梅雨のような長雨の予報が出てる貴重な晴れ間の時に種まきをすることに。

労力を考えると耕運機をレンタルしてやるので楽は楽。だけどレンタルのその往復や金額、耕したい面積を考えると効率的なようだけどちょっと違う気がしたのでスコップで大雑把に掘り起こして、その大きく掘り起こされた大きな土の塊を鍬でほぐした。畝は耕運機のような綺麗なものではなかったけど、手仕事ならではの少しいびつで不均等な列が僕には可愛く見えた。
暑さでふらふらになったけど、自分でやった充実感はやっぱりいいよね。

もしも小豆をこれから毎年作るなら僕にはあと20回以上のチャンスがある。
オーガニックや不耕起でもやりたくなったらやり始めればいいし、何もしなくても満足のいく結果になるかもしれない。
自然はどこも条件は異なるし、少しずつ改善させることもできるからHowtoだけに頼らず目の前に起きたことを観察して次はこんなことをやってみよう思案することが大切。
調べたり悩んだり考えたりすることも大切だけど、とりあえずやってみることでわかってくることも多い。
0から1にするには大きな労力がいるけど、転がり出した1を2にするのは0から1にすることよりも容易。
目の前に出て来た現実が自分のしたことの結果で他からの情報からは得られない宝の山。飽きたらやめたらいいし真面目すぎず適当に。

今から秋の収穫が楽しみな捕らぬ狸の皮算用な僕です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?