もう生きたくないですもう生きたくないです
母親からの差し入れが入れられていたビニール袋が二つ、準備は万端だ。
二本繋げたビニール袋は、これまでの練習を顕すように細く長く扱いやすい形状になって、まっすぐな無数の皺をこちらにみせていた。
ベッドの手すりは輪っかになっている。
足元のレバーを回すと地面からの高さは1mにいくかどうかというところだ。
体が、震えてきた。
・
すごく寒い。布団を敷かずに寝てたみたいだ。
側には、錠剤の入った未開封の瓶が3つ転がっていた。
ハンガーからパーカーを取り外しながら、この寒さに似