都々逸まとめ

いえなかったこと
いいたかったこと
ぜんぶいうから
ねえ、きいて


夕日がやけにひかっていても
涙もいつか枯れるんだ


きみのしらない人になってく
さびしくたってもう泣くな


夢で会えても話したいこと
もうなくなってしまったね


星と歌えば月影冴えて
小指の糸を引き千切る


声も忘れて姿も消えて
残るはかすか、匂いだけ


夢でも会えなくなってしまって、
これがほんとのさよならね


さよならするため出会うのならば
涙に何の意味がある


許されるなら、ねえ、抱きしめて
ぬくもりだけをつれていく


凛と佇むつめたい冬の木立のような人だった

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