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「靴磨きホームレスvsシドニー ホームレス」


靴磨き世界一周アジア編 8日目

覚悟していたことではあるが、変な人に
絡まれることもある。


この前はシドニー で路上靴磨きしていた時、
私に話しかけてきたおじさんがいたので
靴磨きのお願いかなぁと思った。


しかし何かをずっと話し続けていた。


早口の英語すぎて私の英語レベルじゃほとんど
聞き取れなかったのだけど、所々聴こえてくる
単語があった。


「Jesus〔ジーザス〕」


あ、この人キリスト教の勧誘に来てるんだと
思い、私はこの人の話が終わるのをただただ待ち
続けた。


「キリスト教の勉強をする前にテメェは
コミュニケーションの勉強をしろ!!」
と言いたかったが、


コミュニケーションの勉強をした私は相手が
聞く耳持たないのにアドバイスしても無意味なこと
を理解していたので、ただ終わるのを待った。


マジでジーザスな気分だ。


#どんな気分やねん

ジーザスな男




その後、髪の毛は笑い飯の西田さんくらいの長さで、
ボロボロの身なりに素足で私を睨みながら歩いてくる
60代くらいのホームレスが来た。

シドニー ホームレス




ついに来たか。


シドニー ホームレス
「おい、お前ここで金稼ぎしてるのか?
あかんぞ!俺は警察言うぞ」


やばいのに絡まれた。


でも落ち着け。


私は経験がある。


私はホームレスの撃退方法を知っている。


難波で路上靴磨きしていた時、何度も経験した。


シドニー ホームレス
「お前、こんなことしてたら警察に酷い仕打ち
されるぞ!」


私はそいつが何か言ってくるたびに
さっき覚えたあの言葉を放った。


"ジーザス!!"


シドニー ホームレスは一瞬キョトンとした。


しかし続けて攻撃してくる。


シドニー ホームレス
「お前ここで靴磨きなんてすんじゃねぇ」


総将
「ジーザス!!」


シドニー ホームレス
「、、、」


総将
「ジーザス!!」


シドニー ホームレス
「お前、

総将
「ジーザス!!」


こいつは話にならんと思って、シドニー ホームレスは
去っていった。


ホームレス撃退方法基本編
"よりヤバい奴を演じる"


これに尽きる。


まともに対応したら、沼にハマる。


相手が打撃で勝負してきたら、こちらは寝技で勝負する。


相手が寝技で勝負してきたら、リングから降りる。


「こいつは話にならん」と思わせた時、
相手はリングから降りる。


難波で経験済みだ。


そう考えると、さっきのキリスト教の人には
恩ができてしまった。


これはまだ良心を持ったホームレスの撃退方法
であって、相手がヤク中の場合はどうすればいいか。


それは"撤退"の一択だ。


これから続く長い路上靴磨き生活。


ホームレス、宗教家、地元ヤンキー、マフィア、
警察、ヤク中、などなど、いろんな人に絡まれて、
時に撃退し、時に撤退を繰り返すだろう。


今考えたら、難波でいい"ワクチン"を打っていた
のかもしれない。


靴磨き界の朝倉未来になって、
路上の伝説になってきます。


安全第一、

物語第二、

引き続き、世界の足元輝かせてきます。


ジーザス!!


路上靴磨き Sydney Town Hall

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