見出し画像

絶対にママチャリでは日本一周できない

「パンクキッド持って行っときや」
と母親から言われていた。


序盤からパンクすることはないだろうし、
パンクしたとしても数えるほどだろう。

その時は自転車屋さんが近くにあることを祈ろう。
と軽薄な考えだった。

私は完全にママチャリ旅を舐めていた。

まさか初日からパンクするなんて。

やっぱりママチャリで日本一周は無謀なのか?

これからの旅に不安で一杯だった。

次の日に神戸にある自転車屋さんに
オールジャクソン号を持っていった。


見た目は30代前半のお兄さん。


私は昨夜の夜にパンクをし、その日は10キロ先の
ジムまでゆっくり漕いだことを伝えた。


するとそのお兄さんは口調を強めに言った。
「パンクした時は自転車乗ったらダメですよ。
その衝撃で中に入ってるチューブまで傷がつく。
チューブもダメになったら交換しないといけないし、
修理費も時間もかかります。
パンクした時は必ず押して進んでください」


自転車で日本一周してるのに、そんな基礎的な
ことも知らなかった。

これも学びだ。

「お客さん今日本一周してるんですか?」

オールジャクソン号の看板を見て声をかけてきた。

「はい、今日本一周中です。この自転車で」(総将)

「いつから始めたんですか?」(自転車屋)

「昨日スタートしたばかりです。」(総将)

「無理ですね。この自転車で日本一周するのは」(自転車屋)

「なんでそう思うんですか?」(総将)

「この自転車はそんな長い移動に耐えられない」(自転車屋)

「やったことあるんですか?」(総将)

「ないです。でも、絶対無理です」(自転車屋)

私はこの自転車屋の意見に疑問を持った。

いやいや、無理も何も、それはあんただからだろ。

自転車の耐久の問題じゃなくて、人間の心の耐久
の問題ではないのかと。


オールジャクソン号のハンドルを握るのは私だ。


一漕ぎ一漕ぎゆっくりでも前に進み続ければ、
いつかゴールにつくだろう


パンクしたら、直せばいい。


他の箇所が壊れれば、直せばいい。

この自転車屋の「絶対にこの自転車では日本一周
は無理だ!」という言葉に、必ずオールジャクソン号
で日本一周をやり遂げようと決心した。


まぁ自転車屋もウダウダいいながらも
パンク修理してもらい、旅を再会した。


スタートしたばかりの頃は、荷物の多さに
しんどいと感じていたのに、一度パンクを
経験すると通常に動くことがとてもありがたい
ことだと感じるようになった。

やっぱり、何事も当たり前ってないんだろうね。

オールジャクソン号で日本一周はできたのか!?

続く。

↑その時のYouTube


↑最新情報はインスタから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?