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全財産使って星のリゾートに泊まった話①

靴磨き日本一周25日目

所持金0円で旅に出た。

最初はおにぎり一個で飢えを凌ぎ、
屋根のある所を探して外で寝た。

中国地方に入って徐々に靴磨きをさせて
いただける数も増えてきた。

そして、広島山口で私はバブった。(金持ちになった)

所持金が10万円を超えたのである。

私はインスタとFacebookで毎日「本日の靴磨き数」
と「いただいたお気持ち代」、「現在の所持金」を
共有していた。


最初はみんな心配してくれていた。


「所持金がそれでは泊まることも難しいか」

「総将のこと宣伝するは」

「広島に住む知人に声かけてみる」

しかし所持金が10万円を超えた瞬間どうだ。

「もう大丈夫やん」

「てか靴磨きトラベラーって儲かるねんな」

と言い出すどアホうが出てきた。

靴磨きトラベラーが儲かるだと!?

ママチャリで移動したり発信してる時間を含めれば
時給は300円くらいだぞ!!

私は「何か心配されたい!?」という謎の
思春期心が芽生えてきた。

沖縄に入る前に"所持金全て使い切ろう。"

沖縄には片道切符分の所持金だけ置いておいて、
沖縄で靴磨きをしないと本土に帰ってこれない
状況に追い込もう。

今あるお金8万円分を一気に使う方法はないか?

旅人が絶対に使わないお金の使い方はなんだ?

そうだ!!

、、、

、、、


"日本一の旅館に泊まろう!"


私はあの有名な星のリゾートグループ。

鹿児島にある「星のや霧島」に泊まることにした。

値段を調べると、、、一泊7万円!!

手が震えた。

これまで靴磨きさせていただいた人達は、
きっと私が"生きるためにお気持ち代"を
払ってくれたのではないか。


これは批判を浴びるかもしれない。

でも、もし今の状態で星のリゾートに
泊まったらどうなる?

未だかつてその日暮らしの旅人が星のリゾート
に泊まった奴はいないのではないか?


今だからこそ吸収できることは多いのではないか?


私は「えいや!!」と叫んで一泊7万円の
「星のや霧島」を予約した。


当日、電車を乗り過ごしヒッチハイクをしないと
いけなくなるハプニングもあった。

が、むしろ良かったと思えるほどの出会いだった。


霧島神宮駅まで乗せてもらい、オールジャクソン号
をピックアップして標高600メートルの高さに位置
する「星のや霧島」へ向かう。


「こんな高い所に良く建てたなぁ」と感心
するほどゴージャスな建物だ。


私はチェックインをするために受付へ。

「お客様は大阪から来られたんですね。」

「はい、そうです」

「何で来られたんですか?」

「チャリです。」

「嘘ですよね!」

「ママチャリです。」

「お客様がここまで自転車で来た初めてよお客様です。
ところで自転車はどこに止めたんですか?」

「星のや霧島って書かれた看板の前に止めてます」

「絶対ダメですよね!どこに自転車止めるか
確認してきます」

星のリゾートに自転車でくる奴を想定してない
から自転車置き場がないのである。


まさかの"イレギュラー対応"から始まった。


ホームレスが星のリゾートに泊まるとどうなるのか!?


続く

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