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【前編】『新卒NGO→民間へ転職をするための3つの方法』の仮説を立ててみた

昨日のnoteでは、

『NGOで3年働いたとして、次のキャリアの選択が狭まるのでは』

という新卒でNGO入社という決断をするときに最後の最後まで悩んだ(僕にとっての)究極的な問いについてお話させていただきました。

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どうも、Earth CompanyというNGOに新卒入社を決めた島田颯(@miya512a)です。

前回のnoteを要約すると、

次に「NGOで数年働いた後の次のキャリア」を考える上で悩む、

①NGO→民間への転職はまずない

②次の挑戦に向けた資産を作れるのか

という2つの問いに分けて、問題提起をしました。

今回のnoteでは、僕なりに考えた「①NGO→民間への転職を実現するための僕が考えている仮説」についてお話していきます。

※書いてて長くなったので【前半】とします。

大企業・ベンチャーに転職するうえでの障壁

新卒NGOから就活生に人気があるような大企業・ベンチャーへ転職がしたいと思った時に、NGO→企業に直接転職という流れはけっこう厳しいです。それはなぜか改めて3つの視点から考えてみます。

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①ネームバリュー

NGOには、企業の人事にわかってもらえるほどのネームバリューがありません。

(国連系機関や誰でも知っているような老舗NGOであれば別ですが)

Earth Companyのような名も知れない小さなNGOの名前が履歴書の卒業後の欄にのっている自分が、「有名大企業」「メガベンチャー」の名前が載っている人たちと比べられた時に、普通は認知されることなく、不採用ボックスに入れられます。笑

彼らは「就職活動」というスクリーニングを通っているので、人材としての「」が担保されてると人事から見られるからです。

(人を「もの」のように書いていますが、企業からすると従業員はリソースのひとつなので、実際はそういう見方をされてるはずです)

ここを通過するには、どの組織から見ても魅力的で採用したいと思われるような「圧倒的な成果」が必要になります。

②市場価値

NGOスタッフには民間企業にとって魅力的な市場価値がない」と見られてしまいます。

なぜなら、「NGO業界には民間の転職エージェントのようなサービスがないので、働く人の市場価値が可視化されていない」からです。

残念ながら可視化されていないものは、ないのと同じです...

悲しい...涙

(価値がない=人としての魅力がない、と受け取ってほしくないですが、自分を突き放してみるために、あえてこういう書き方をしています。また、現在NGOで働いてる方を批判しているわけではないのでお許しを。)

NGO→大手NGO、NGO→大学院、NGO→国連系というキャリアの場合は、採用はCV(履歴書)で判断されますから、小さなNGOで昇給して、高いポジションを経験することは、次のキャリアにつながります。

しかし、民間への転職を考えた場合、仮に名刺に「一般社団法人 Earth Company 事業統括マネージャー」と仮に書いてあったとしても、ふーんで終わります。

悲しい...涙 x 2

話はそれますが・・・

民間→民間に転職する場合は、リクナビなどの転職エージェントに登録して、話を聞きに行ったり、スカウトを受けていくのが一般的だと思います。

新卒入社したら、まず転職エージェントに登録!と叫んでいる人材会社もよく耳にします。

それは、「企業人になるなよ!」というメッセージなのではないでしょうか。僕自身、それについては「賛成」で、「こんな会社いつでも辞めてやるっ」と思えるくらいの心の余裕をもつためにも、新卒から転職を視野に入れるのはありだと思います。

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【写真】ちなみに、心の余裕もそうですが、お金の余裕もそう。海外ではFxxk You Money 🖕といって退職届を出して収入が止まったとしても、ある程度生活できるほどの貯蓄をしている人もいます。p.s. Fxxk You Moneyという名前の銀行口座を作ってそこにお金を貯めていけば、なんかキャリアについてもっと自由に考えられそうじゃないですか?笑

③マインドセット

実は、これが一番大きな壁かなと思いますが、企業とNGOで働く人が持つ、マインドセット・共通言語が全く異なるということです。

前提として、企業とNGOの目的は大きくことなります。

両者の存在理由は、

企業:利益の最大化

NGO:社会的インパクトの最大化

です。

この「そもそも論」の違いは大きいです。

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企業は、株主からお金を借りて、利益を上げてお返ししないといけないというルールの中で戦っているわけです。

NGOは、そういう企業活動の恩恵をあずかっていない、困っている人たち(受益者)を助けるために戦っています。

このように、2つの異なるルール上で働く人のマインドは異なります。

だから、両者が最終的な意思決定に直面した時に、それぞれの目的が違うので、議論は平行線となり交わらず、お互いに理解できないで終わってしまいます。

そんな、僕が考えてもわかるような人材のミスマッチをプロである人事が考えていないわけはないので、NGOでのキャリアを積んでいる人は、残念ながら選考フィルターから外れてしまうことになります。

【編集後記】企業のソーシャル化、NPOのビジネス化の上で「経済的な利益の追求」と「社会的なインパクトの最大化」のジレンマに陥ります。だからこそ、このジレンマを解消する、利益と社会的インパクトを両立するソーシャルビジネスESG投資が注目を浴びています。みたいな話はまた後日。あくまでも一般的な企業の話です。

最後に

3つの視点から「なぜNPO→企業への転職で難しいのか」というテーマで書いていきました。次回以降に、じゃあそれを踏まえたうえでどうすれば、NPO→企業への転職が可能になるのか、僕なりの3つの仮説を話してきたいと思います。長い...もっとまとめる練習をしなければ...

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。内容がよければぜひ「いいね」をよろしくお願いいたします!

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