見出し画像

正しいって何だ?~新たに社会人になる方に贈る組織発酵学1

いよいよ、新社会人が街に溢れ出しました。
新人研修も真っ盛りに突入しますね。

弊社も多数の講師が今週からフル稼働。多くの新たに社会人となられる方々との機会を持つことでしょう。私自身は、今年は新人研修には登壇しないのですが、間接的にもでも、組織発酵学のエッセンスから、3つほどメッセージをお贈りしたいと思います。

1つ目は、「正しさ」に囚われないで欲しい
という点です。

新人研修では、きっとビジネスマナーや会社のルール、業務知識などを学んでいくことでしょう。これらのマナーや知識、スキルは、きっと「正しい」ものとして教えられ、そして学んでいくことでしょう。それは、先人や会社、世の中が求めているものであって、きっと多くの場面、機会に「正しい」ものとして恐らく正解、あるいは最善、効率的なことだと思います。

講師の方も、そして会社の先輩もその「正しい」ことを、新人の皆さんに求めていると思います。だからこそ、講師も「正しい」ことをお伝えしてます。

しかし、です。
その「正しさ」が裏目に出ることや、「正しさ」だけではないことが、社会、ビジネスの世界では往々にしてあるのも現実です。

「正しさ」を押し通せば、他の「正しさ」を持った人と意見がぶつかることもあるでしょう。また、業界に依って「正しさ」が異なることも在るし、また時代の流れで「正しさ」も変わっていくこともあるものです。

「正しい」とは、ある立場に立った状態で、全体最適なこと、基準、あるべき姿を現しているにすぎないからです。


じゃあ、「正しい」ことは学ばなくていいのか!?
いえいえ、そうではありません。守破離という言葉があるように、まずは一旦、「正しい」ことを学んでおく、習得しておくことは大いに意味がありますし、大いに役立つはずです。

では、どう考えたら良いか?
一番お伝えしたいこと、それは「正しい」ことを知り、学び、習得することは大事だが、決して『それだけが正解ではない』ということです。

物事にメリット・デメリットがあるように「正しさ」の裏側には「それは違う」こともあるものです。「正しさ」を振りかざす、それに固執することで、誰かが困ったり、議論が発展しなかったり、人間関係を壊すことにつながってしまうこと、これは僕自身も多数経験したし、周りを見てもここにハマってしまう方は少なくありません。

「正しい」ことをまず学んでいただくことは重要
しかし『正しさを振り回さない、囚われない』で欲しい

これが、組織発酵学からの社会人になられる方への1つ目のメッセージです。

これから、益々時代の変化は早くなり「正しさ」も変わっていくことでしょう。そして、イノベーションのためには「正しさ」に囚われないことが、益々求められるはずです。

そして、「正しさ」を認めつつ、手放す面も持つことで、本人も組織も発酵してくはず。少なくとも、私はそう信じています。

この混迷の時代に社会に出られる皆さんに最大限の賛辞と、応援のメッセージをお贈りしたいと思います。

大丈夫!
きっとうまくいくよ!


2022年4月3日
組織発酵学®プロデューサー
原 佳弘


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?