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人の成長に欠かせない「発酵・熟成プロセス」は、目に見えにくい


長年、人材育成の世界に携わってきて、1つ確信していることがある。

「一番成長している時は、その成長が見えにくい」
ということである。

何かに気づき、課題や必要性を理解し、腹落ちし
自分の意識も、行動も変わってくる。

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しかし、その意識や行動の変容があっても、そこでは、目に見える成果は出ない。それどころか、周囲から見ても、その変容は見えにくい。

もっとやっかいなことは、当の本人でさえ、変化や成長に気づいていない。痛いことに、変化しているので、失敗したり、痛い経験をしたりもする。夜明け前の闇の中のようでもある。

これが、一番難しい
そして、やっかいである。
変容や行動を辞めてしまうことにもつながりかねない。


実は成長した後には、気が付けるものである。
皆さんも経験あるだろう。
あの時がターニングポイントで、意識も変わり、行動も変わっていた。
後では、懐かしく思い、冷静にその時を思い出し、感謝できる。


しかし、取り組んでいる時、変容し始めは、自分でも分からない。
それでも、ここが一番、ガンガン変化、成長してい時でもある。

この難しい点を説明したり、理解してもらうにはどうしたものか・・・
ずっと、頭を巡らせてきた。
それこそ、10年近く。

そんな時に、僕の大好きな「お酒」にそのヒントがあった。
発酵食品の発酵プロセスに、似ているのではないか!?という仮説であった。

熟成、エイジングしている初期は、変化が目に見えない。
しかし、発酵は進んでいる。内からジワジワ変化していっている。

これは似ている!!!!

ここから、「組織発酵学」への路がスタートした。

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そこで、「組織発酵学」では、3つのことを伝えている。

・気づいて行動する変容段階は、発酵プロセスと似ている。
・発酵プロセスでは、変化は目に見えない
・発酵プロセスでは、失敗や痛いことが起こりがちだ

僕自身も沢山失敗してきた。
今も、失敗だらけだ。きっと明日も来年も失敗していることだろう。
しかし、その失敗は、今、発酵中なのだ!!!

ということにする!
ということにしちゃっている!
これでいいのだ!

そしてこの考えは、自分が発酵食品として誰かのお役に立ち、その結果として、日の目をみていることを信じています。


Brew株式会社
代表取締役
原 佳弘

2020年8月31日

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