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浦島現象

こんばんは、sosekiです。

本日1回目のワクチン接種を受けました。特に変化なしというレベルでして、若干腕が痛むものの発熱も倦怠感もなく、腕もブンブン回ります。免疫力は随分と弱っているみたいです。

今日のお話はちょっとだけネガティブです。

浦島太郎になってしまいました

今年、36歳になりました。思えば、立派なオッサンになったなぁと…。

実は、そのことに気づいたのがつい1か月ぐらい前のことなのです。今日はその情けないお話をば。

私の職場は、私の同年代がほぼいない状態です。とはいえこの7年は新卒を積極的に採用してきました。毎年、22歳~23歳ぐらいの若い方々が入社されます。それまでは私が最年少レベルでした。

若い方々が入るたび、趣味の話だったりアニメの話だったりゲームの話だったり、また4年前からは課を立てたので課員としても招き入れ、デザインの話やきれいなもの、可愛いものの話で盛り上がったり。

その時の私は、正直「最年少スタッフだった時と変わらない気持ち」で、増えていく後輩たちと接していたのです。

ところがある日、課員に言われました。

「sosekiさん、めんどくさい上司になってますよ」と。

…自分自身が嫌ってきた、若い女の子たちにべらべらと喋り、入社したての若手は上司に逆らえずとりあえず話に付き合う…みたいな、それですね。私自身は、なんなら学校の友達とか先輩後輩ぐらいの感覚で、恥ずかしいことに全くもってそんな意識なく、ノリノリで話していたのですが、考えれば1週以上歳の離れた若手です。向こうから見れば、私は立派なオッサンなのです。

これに、ハッと気づいてしまった瞬間、「浦島現象」という単語が浮かんできました。毎年顔の変わらない若い子たちと接してきて、自分も同じ艶肌の心積で時間を過ごしてきたのですが、それがよくなかった。このことに気づいた瞬間に、私は一気に老け込んで、ただのオッサンになってしまったのです。

そのあと、鏡で自分の顔をのぞいてみました。目の下には青い隈があり、ほうれい線は深く、ひげはくっきり跡が残り、身体には皮下脂肪が溜まって肌は昔の蕁麻疹跡が黒くシミになり…、結局、そこに居たのはただの汚く醜いオッサンだったのでした。

この日から私はダメになりました。

メモを取っても1分後に忘れるし、鍵をかけたのにかけたか忘れてしまい、何度も家に戻ったり、時には実際にかけ忘れていたり、予定表をダブルブッキングさせてしまったり、同期の名前すら出てこなかったり…。脳みそが急にダメになりました。まさに浦島太郎です。私は、課員の一言が玉手箱となり、一気に歳をとってしまったのです。実際、そんなはずはなく元々歳を食っていたことに気づいていなかっただけなのですけど。

人と話をするのも怖くなりました。めんどくさいと思われたくない、というか私が話しかけること自体が面倒をかけているかもしれない。そんな恐怖感が傍らにずっとあるのです。

まさに、浦島現象だなぁと思い、せっかくなので備忘録を兼ねてここに記録したいと思います。

ただ、課員たちはとても優しくて明るく接してくれます。仲間には本当に恵まれました。年相応の、でも迷惑のかからないような生き方って何だろうって考えながら、これからは1年ずつ、しっかりと階段を登っていこうと、そう思ったのでした。

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