見出し画像

男子トイレの極大射程

 編集してたら「#大人になったものだ」というハッシュタグがあった。「大人になったなあ」と実感することは少ないが、最近すこしばかり気にしてることでもある。

 僕はもう20代が終わりつつあり、単純な年齢で言えば若いっちゃ若いけど歳を食ってるというほどでもないというような中途半端な年齢。青年でも中年とも言いづらい中途半端な年頃だから「アラサー」みたいな言葉が生まれたんだろうし、僕はまさにそのアラサーど真ん中だ。
 あんまり真面目に働いてこなかったので、いわゆる「社会経験」みたいなものは大学生に毛が生えた程度で、とても「大人になったものだ」とは言えない。かと言って子供でもない。まあ「大人」という言葉が持つ尺度を強引に「社会経験」としたらそんなものなのだろうが…。そんな僕でもまあ、フリーターでバイトを転々としつつ色んな社会保障(自立支援医療制度とか)を使ってるので、そういうのは人よりちょっとうまいかな、という自負はある。調べ物は得意だし、交渉事は常に強気で行かなければならないとか、フラフラとやってきたなりの経験とか教訓みてえなやつはあるけど、一般的に言うような「社会経験(≒大人)」みたいなものはかなりお粗末だ。履歴書に書ける職歴がないし、お金の使い方が根本的に下手だし、人付き合いもどうもうまくない。実年齢に対して社会的な年齢が若いと思う。そしてそれはあまりうまくない事だ。
 年を重ねたぶん、考え方や身の振る舞いが変わったと思うことはあるけど、それは単純に経験値が溜まって新しい技を使えるようになっただけで、大人になったから、ではないと思う。プレイ時間を重ねて、プレイスタイルが変わったとしても、自分自身のタイプとか属性みたいなものはそう簡単に変わらないものだ。

ここから先は

2,199字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?