夢を叶えた人の美しさに触れ

行ってきました。
SHUUBIさんのデビュー20周年記念ライブinビルボード東京!


正直いうと、私の中でSHUUBIさんは
「ASKAバンドの一員としてコーラスをしていたボーカリスト」
という印象程度だった。

SHUUBIさん名義のオリジナル曲も積極的に聞いてこなかったし、
「歌がうまい可憐な女性」というふわっとしたイメージだった。

そんな彼女の記念すべきアニバーサリーライブに足を運ぶことを決めたのは、
不純な動機かもしれないけれどASKAさんから事前にアナウンスがあった
「ASKAバンドが総サポートする」、この一言。

「またASKAバンドのサウンドが聞けるなんて!」
ありったけツアーも終わり、早くもASKAロスで寂しんぼうだった私には飛び上がりたくなるほどの朗報だった。

ただ、やっぱり少しの遠慮はあった。
堂々とSHUUBIさんの大ファンです!といえる身ではない。
でも、聴きに行きたい。
しかも会場は、音楽ファンとしては憧れのビルボード東京。
これを機に、足を運んでみたい。


ほんの少し、いいのかな?って立ち止まったけれど、
結局次の瞬間には申し込みしていた。
幸運にも、私と同じようにASKAのことも音楽のことも大好きなお友達が一緒に行きましょうって声をかけてくれ、
素敵な時間をともに体験できることになったのだ。


そうこうしているうちに、本番10日ほど前にはASKAさんのゲスト出演も決まり、
なんてラッキーなんだ!あの!大好きな男女デュエット曲「you & me」が聴けるなんて!
とさらに興奮も増し、ドキドキで当日を迎えたのだった。


割と早めにチケットを購入したおかげか、整理番号も若い番号で、
ステージから2列目?のやや中央という最高の場所に座ることができた。
正直、ライブハウスなどを除くと、こんなにステージ近くで見られる機会は経験がない。
何もかもが初めての空間で緊張してしまった心を解きほぐすように、友達とお酒で乾杯した。


本人やバンメンさんが登場し、1曲目がいきなりASKAさんのカバー曲「Please」。
原曲がもともと幸せ色の強い曲ではあるが、
男性ボーカルとはまた違ったまろやかさとほんの少しのはかなさが感じられる素敵な声だった。

「20年間の道のりを知ってもらえるように」、との思いが込められた選曲。
デビュー曲から、最新曲まで、
ファンキーなものからポップテイスト、そして息遣いまでもが一つの音として生きてくる極上のバラードまで…
ダイジェスト的ながら、SHUUBIさんの幅広い音楽性、ボーカリストとしてのパワーを体感することができた。


中盤で、満を持してASKAさん登場!
「尊敬とかじゃない、ずっとずっと一方的に大好きで、あこがれて、背中を追い続けてきた人」。
SHUUBIさんがそう語るASKAさんと、文字通り二人並んで、見つめ合って、手をつないで
ASKAさんの曲をデュエットしたこの時間は、SHUUBIさんにとって生涯忘れることができない最高に幸せな時間だったと思う。

それが、彼女の、今にも泣きだしそうなほど感激に震える声に、表情に、表れていたよ。

ASKAさんがそっと、とても自然にSHUUBIさんの手を取り、
ぎゅっと握ったまま歌い続けた姿にも彼らしい深い愛を感じ、涙が止まらなかったな。


最後には、心と体を病んで一時は休業していたこと、
今はすっかり元気になり、また音楽と向き合えるようになったことを語ってくれた。
そんな「今」だから歌える言葉をメロディに乗せ、新曲として披露してくれた。

…こりゃ、長年そばで彼女を見守ってきたASKAさんたちじゃなくても泣いちゃう(:_;)。

アンコールも終わり、会場はスタンディングオベーションで幕を閉じた。
彼女の、夢を叶えた堂々たる姿、感動の涙を流しながら満面の笑みでありがとうを繰り返す姿はとても美しくて、
ああ、この瞬間に立ち会うことができてファンとしては若輩者ながらとても光栄だなって思った。

ライブに足を運んだ最初のきっかけはちょっぴり不純だったかもしれないけれど、
この機会を生かしてライブに来れて本当によかった。
また一人、素敵なアーティストを知ることができた。素敵な音楽に触れることができた。
感謝しかない。


素晴らしい機会をありがとう。
一緒にこの感動を共有してくれた友達にも、ありがとう。♥


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