この未来がずっと会いたかった未来だと思えるよう。
「失礼します!今、お時間よろしいでしょうか!」
14時過ぎ、スーツを着た若い男性が勢いよく店の中に入ってきた。
"THE 営業職" な立ち振る舞い。こちらは気が引ける。
聞けば、今年入社したばかりの新卒一年目。
保険会社に勤める彼は、研修期間が終わり、昨日から一人きりで営業に回っているらしい。まずはとにかく顔を覚えてもらおうという魂胆だろうか、自作の自己紹介リーフレットを手渡しては、「今日は、これを100枚配りきってきます!と言って、会社を飛び出してきたんです!」と、これ