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映画大好きポンポさん観てきた。

緊急事態宣言が解除されたからかメンズデーだからなのか知らないけれど、朝9時の上映にも関わらず映画館に人が沢山いて驚いた(6月21日) 朝一だしそんなに人いないだろうと思っていたのに……といってもポンポさんは観客10人くらいだったけど。

ネットで評判が良いみたいだし絵柄も好みだから観に行ってみようかなという感じでほとんど何も調べずに行った。今から書く感想は本編の内容も含まれているけれど、あまり影響はないと思う。ネタバレってなに?


ちなみに事前にこちらの記事を読んで観に行きました。
https://moviewalker.jp/news/article/1037789/


まあ私は映画大好きという程でもなくここ数年ようやく心身ともに生活が落ち着いてきたので映画館に行く余裕が出たくらいなもので。映画制作にも全然詳しくないし名作と呼ばれるものもほとんど観ていない。アニメの制作現場には興味がある。


結論から言うとめちゃくちゃ良かった。
なんか知らんけど途中からずっと泣いてて目が腫れた、どうしてくれるん。


ただね、挿入歌が流れる度に「う、うん……?なんかこういう選曲なんだ……」と正直ちょっと醒めてしまったところはある。冒頭のミュージカルっぽい演出も……。あと後半のプレゼン場面、良かったんだけど頭取登場してからのテンプレ感はどうなのか。とか気になる所が無いわけではなかったけれど、それよりも良い所のパワーが凄かった。


場面転換の仕方やカットの切り替えがいろいろ工夫されていて面白かった。時間を行ったり来たりして同じシーンが繰り返されるんだけど、混乱するような手法ではなくよかったです。


あと劇中の撮影現場の雰囲気とかスタッフの関係性がすごく良かったんですよね、そこにまずグッときちゃってね。あの雨のシーンが出来上がるまでの過程に静かに感動していた。ベテランも新人も関係なくただ最高の映画を作りたいその一心で誰でも意見を言い合える現場。


なにより惹き込まれたのはジーン君の編集作業が始まってから。劇中映画の主人公であるマーティンと、ジーン君の苦悩が重なりあって場面が進んでいくんだけど、それがまたいいんですよ。クリエイトする人々の持つ熱量。たったひとつの何かを掴むために他のあらゆるものを切り捨てていく覚悟。喪ったもの。それでも手放せないもの。孤独と狂気。迫りくるフィルムに立ち向かい、切って切って切りまくるあのシーンはほんと最高だった。本当に命を削って作品を創っているのだなと思いました。


そうやって創られたものたちを、私はちゃんと受け取ることができているんだろうか。ここ数年ずっと考えている。もちろんエンターテイメントとして楽しむだけでも良いのだと思う。けれど時々、それだけじゃ終われない作品に出逢うことがある。


作品の中に自分を見つけてしまった時。自分が本当に欲しかったものが何だったのか、それに気づかされてしまった時。もっと作品を理解したいと思って空回りして、失敗して、落ち込んで、それでも諦めきれなくて、なんとか立ち上がっては考えて。また間違えて。自分でもバカみたいだなと思うし、厄介だなとも思う。


あれ?ポンポさんの話じゃなくなってるな。


まあいっか


昨日もう一回観に行ったんだけど、やっぱり面白かったのでBlu-rayが出たら買いたいと思います。


※7/2追記

ここ何年か映画館に通ってつくづく思ったんですが、ほんと90分で終わる映画は最高だなということ。ちょうどいい。何回も観に行こうかなと思える。もうね、2時間超えるとつらい。あとどのくらいで終わるかなとか考えちゃって集中出来ないし……。好きな作品なら何時間でも嬉しい!って思ってたけどそうでもないみたい。なのでポンポさんを観てこの感覚はそんなにおかしいものではなかったんだと思えてほっとした。

多分EUREKAは2時間超えると思うんだけどそこだけは問題ありません。3時間でも観ます。いやそれはちょっと。



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