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ラーの翼神竜-電脳堺形態-

スクリーンショット (9)

新弾PHRAで構築可能になった新たなラーデッキを提案する.
*エクストラの白抜きは鷲々
*9月4日(金)になったら兎々を入れます

はじめに

今年の5月末ごろ発売のデュエリストパックにて,【ラーの翼神竜】が強化された.「このカードは特殊召喚できない」というホルアクティの呪い(?)を,ついに無視して死者蘇生で特殊召喚できるようになった.初動から瞬く間に値段が上昇したラー関連のカードを集めデッキを組むも,「やっぱ弱いwww」と嘆いた人も少なくないだろう.そして「ヲーの翼神竜」などと揶揄されたゴッドカードは,この度「ラーの要介護竜」と新たなあだ名を付けられたのだった.

ラーデッキの問題点はいくつもあるが,ラー関連カードだけの構築では,
・不死鳥を落とす新規無し
・ラー関連カードのサーチ担当がガーディアンスライムのみ
・その一方で,ラーでONE TURN KILLのためにはラー関連カードが複数必要
・先攻で妨害をたてられない
・相手の妨害をかわすのが困難

よってマリクのファンデッキと割り切らず11期を戦っていくとなれば,他のテーマと合わせる必要がある.以下は私がネットで見つけた,または思いついたものである.
・聖刻ラー:ベアトリーチェで不死鳥を落とす
・幻魔ラー:レベル10サポート利用・キュリオスで不死鳥を落とす
・彼岸ラー:ベアトリーチェで不死鳥を落とす・経戦能力高く生贄も用意しやすい
・ゴーレムラー:送り付けた玉のコントロールを戻す・壊獣カグヤギミックも強い
・パラディオンラー:キュリオスで不死鳥を落とす・アークロードでワンキル+不死鳥はアークロードの効果を受けずに攻撃できることを利用
・セフィラー:ベアトリーチェで不死鳥を落とす・セフィラギミックで妨害を構える
・トラップトリックラー:トラップトリックでのどかな埋葬を持ってくる・その他通常トラップで妨害
・シンクロラー:アウローラドン使ういつもの

要するに他のテーマに妨害および盤面の捲り,不死鳥を落としをすべて任せ,ラーの翼神竜は最後の最後でフィニッシャーとして出てきて「いいとこどり」をするのが今現在の【ラーの翼神竜】である.

コレクターズパックにて暗黒の魔再生が発表された時には「おっ!?」と思ったが新規はそれだけであり,少々がっかりした.ラーカテゴリ内で不死鳥を落とせる新規,例えば

速攻の吸血蛆
★★★★ 闇・昆虫族
このカード名の①,②の効果はそれぞれ1ターンに一度しか発動できない
①相手に500ポイントダメージを与える
②手札またはデッキから「ラーの翼神竜」カードを一枚墓地に送って発動する.このカードの表示形式を変更する

みたいな.KONAMIさんどうかよろしくお願いします.

現状,最も安定して不死鳥を落とせるのはベアトリーチェキュリオスの二択である.最強形態である不死鳥を召喚するには,このどちらかを出せかつ,妨害も構えられる構築が要求される.

ここでようやく本題に入る.
昨日発売のファントムレイジにて,新カテゴリ【電脳堺】が登場した.メインデッキの電脳堺モンスターはレベル3または6からなり,シンクロ召喚,エクシーズ召喚をしていくテーマである.誓約のためリンク召喚はしにくい.

ラーの翼神竜と相性がいい.以下その理由を述べる.
・ランク6を出しやすい
・召喚権が余りやすい
・先攻で制圧布陣をしくことができる

そう,現状の【ラーの翼神竜】に必要な要素を網羅している.特にベアトリーチェへのアクセスは彼岸に負けず劣らず,トップクラスだと思う.電脳堺は近未来的な外観,中国由来のネーミングと古代エジプト要素は皆無なのが気になるが,現カードプールではラーと最も相性が良いデッキの一つであろう(ただし電脳堺側にメリットは無い).

デッキ解説

電脳堺は一見複雑だが,触ってみるとそうでもないことがわかる.メインデッキモンスターの効果はたいてい一つしかない.ルートは決まりきったものがあるわけではない.しかしEXは基本的に6シンクロ,9シンクロ,3エクシーズ,6エクシーズ,9エクシーズしかなく,すぐ慣れる.

電脳堺の真の問題点は2枚初動であることである.1枚だとまったく動けない.試しに5枚デッキから引くとラーのカードばかりだったりする.ラーデッキだがラーを引きすぎてはいけない.お祈りするしかない.神頼み.

メインに新弾の機巧なんたらを1枚入れてみた.星6,除外を墓地に戻す(不死鳥除外ケアにもなる),攻守が同じモンスターサーチ(ガーディアンスライムサーチ可能)ということで.

なお冒頭で触れたが,兎々というモンスターカードが9月4日(金)に漫画のおまけ付きで発売される.妥協召喚と自己再生できるレベル6であり,1枚はデッキに入るので娘々あたりと入れ替える予定である.

先攻では仙々やVFD,フォトンストリークバウンサー,ドラギュラスあたりを立てる.
後攻ではビヨンド,甲々,凰々,鷲々あたりで捲る.もちろん削り切れるならラーの要介護神をドヤ顔で出す.

VFDは,仙々→朱雀でレベルを3下げる→3チューナーとシンクロしてふやじょう→仙々蘇生.これが多分一番簡単.

エクサビートル→ガイドラはお馴染み.これはランク6デッキだから可能であり,キュリオスで不死鳥を落とすデッキにはできない芸当である.

他にもEXの採用候補にはシェリダンやガントレットシューターなどあり,EXは比較的自由なので好みで入れるとよい.

最後に

発売してから間もないため,当然最初にあげた構築が最適解ではないだろうことを今更断っておく..手札誘発ゼロなんて狂気の沙汰である.ネットで電脳堺の構築を見るたびに自分の構築を変える自分が見える.

今後さらに(他力により)最適化されることと思うが,それだけではなく,電脳堺に新規が貰えることが期待できる.電脳堺都九竜のテキストには,「電脳堺門カードが4枚以上なら~」とある.現状2種類しかないことを考えると,さらに増えるのではないかと想像する.ラーだってさらなる新規をもらえないとも限らない.根拠は無いが.

電脳堺ラーの翼神竜デッキは,環境にはまるで全然ほど遠いものの,フリーあたりで遊ぶには十分通用するポテンシャルはあるのではないだろうか.

死者蘇生でラーを対象にとり「さぁラーよ!地より蘇生し天を舞え!炎を纏いし不死鳥となりて!」と叫び,ラーまたは不死鳥の効果を「ハハハハハハ 燃やし尽くせ!命の燃料の一滴まで‼」と顔芸と声真似をしながら発動したい人はぜひ,【電脳堺ラー】を一考してほしい.