見出し画像

【ギミックパペット】の限界について

ギミパペで「気持ちよく」決闘できない日々が続く.DPなどで新規をもらったのにも関わらず,である.普通ブログではポジティブな紹介記事となるべきところ,今回はその逆を行く.今,そして将来ギミパペを触る人達のためにも記録として晒しておく(いないかもしれないが).

というのも,私はギミパペを手放した.デッキごと売った.5年ほど使い続け遊戯王の日にもこれで出た.1回勝った.バルバロスを生贄3体で召喚して.
思い出深いデッキではあるが,5年にわたりあれこれ考えたことを記し,ピリオドとしたい.

限界その1.純構築では制圧力のあるモンスターがいない≒先攻でやることがない

純構築とはつまり,メインのモンスターを,手札誘発などの汎用を除きギミパペで固めることである.これにはメリットがある.
・マグネドールを出しやすい
・ビスクドールのコストを確保しやすい
・ハンプティダンプティの効果を発動させやすい
・キメラドールの追加効果を得られる
・ボムエッグを星8にしやすい
など.しかし如何せん,先攻でやることがない.

うまくいけばタイタニック・ギャラクシーやフェルグラントあたり1体なら建てられるが,それが限界である.ギミパペのアドバンテージ源であるネクロドールはギミパペxyzの素材にしかできないから,汎用ランク8を立てるにはそれ以外の星8を2体並べなければならない.ギミパペ星8で機械複製術に対応したものは(ギアチェンジャー含め)ネクロドール以外におらず,先攻では暴走召喚が使えない.

シザーアームnsネクロドール落としてエンド!と言うやいなや,もうターンは返ってこない.

しいて言えば,罠を伏せたり,デスペラードリボルバードラゴン含め手札誘発で対抗するくらいである.でも正直それが今現在最も戦いやすい構築でないかと思う

ただし,ギミパペを減らしすぎると返しのターンで展開できないというジレンマを抱えている.

2.後攻での突破力やワンキル力がめちゃあるわけでもない

後攻特化にするという考えもある.先攻を捨てる/先攻渡されたら負けるという時点で私は好きでないが,意地でもギミパペを使うというのなら選択肢として挙げざるをえない.なぜか最近の公式も,「ある程度展開させた相手にこそ強い効果を発揮する」というのをひとつのモチーフにしているようである.その根拠は,パペットパレードやコンドーレンスの効果にある.これはIVの「ファンサービス」を意識したものかもしれないが,私は納得できない.だって「ファンサービス」は自分が最終的に勝ってこそ成り立つのに,勝てないんだから.

画像1

確かに,テラーベビーでチェーン封じをし,ジャイアントキラーや各ランクアップ体で蹂躙できれば気分がよい.しかしこの11期において後攻の場合,そうそうこちらの効果を通してもらえない.このゲームは先攻有利であり,先攻にて強固な盤面を形成し相手よりリードする作戦がとられることが多い.なんらかの汎用(サーチできない)を都合よく引いてなければ,ギミパペではたいていその圧に屈してしまう.

仮に後攻で盤面を返せたとしても,8000削りきるのは難しい.高打点がポンポン並ばない.

だいたい,根本的な問題として,このテーマの展開力が低い.xyzテーマなんだからxyzの2,3体はポンポンと出せないものかと思うが,妨害を受けなくとも,たいがい出せても1体,良くて2体である.

サーチできる効果をもつカードはキメラドールだけである.アージェントをもってくるカードはいくつかあるが,「パペット」魔法罠は依然サーチできない.

途中から愚痴になってしまったので,いい話をすると,一応,最近相性の良いカードが出た.

画像2

ギミパペxyzにはペインゲイナー,セブンシンズを重ねられ,さらにアーゼウスを重ねることで素材を確保できる.①の効果はターン1が無く、ヘブンズみたいに素材使わないやつにクモ二体とアーゼウスを重ねれば二回効果使えます。
ギミパペの勝ち筋を増やした大変偉大なカードである.ただし妨害をかいくぐり,xyzを出した上で戦闘し生き残る必要があるため,そうそう上手くいかないのが現状である.

画像3

3.混ぜ物だと結局ギミパペが要らなくなる

上記問題点を解決するため,混ぜ物をするという考えがある.オルフェやマシンナーズ,捕食などを出張させるということである.しかしギミパペデッキパワーの低さから,組んでいるうちに次々とデッキからギミパペが抜けていき,もはやデッキにギミパペが存在する必要性を感じなくなる.これでは本末転倒である.

だから純構築またはそれに近いものになるのだが,そうなった際の問題点は上述の通りである.


最後に

というわけで,相当の構築力,プレイング,運が必要,というかマジ弱いデッキであることがおわかりいただけただろうか.アニメにおいて「負け役」であったキャラが使用していたテーマであるから,ある意味アニメの再現度は高いともいえる

魔界劇団やプランキッズみたいに,そのテーマでしか使えないからという理由で許されている壊れリンク1とか,魔改造されたギミックボックス,ベビーフェイス,キラードールでも出ないと厳しい.

アニメのように顔芸をしながら相手を煽り名言を連発し,墓をたてることを夢見て夢のまま終わってしまった.将来「嗚呼あの時売らなきゃよかった」と思えるような強い新規が出て,そしてギミパペでファンサービスする人が増えることを願う.

画像4

おわり