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芸人にとっての卒業ライブは無いのか

先日、追っかけ中のアイドルグループさんのライブで「愛してるよれいら!」と叫んでいる時、ふと思いついたことがある。

芸人さんって、解散ライブしないの?

これ、思ってる人他にいない?特にアイドル推してる人は思わない?

私の持論では、卒業するアイドルは、今まで見てきた中で一番可愛くて美しい。卒業を発表してから、加速度的に美しくなっていく。それがまた、儚いというか切ないというか。あまり好きになれなかった子でも、卒業までの道のりで好きになって、卒コンでは号泣してしまう。

それに比べて芸人は、あまりに発表が突然すぎると思う。2.3個ライブを残して発表してくれるならまだいい。問題は何の前触れもない「本日をもちまして」だ。

いやいやいや、待ってくれ。確かに本人たちは仲違いしたのかもしれないし、心がぽっきり折れちゃったのかもしれない。わかる。芸人の世界は本当に厳しいって、側から見てても十分にわかる。すぐに次の行動に移りたいのもわかる。早く新しい相方を見つけたいのもわかる。全部わかる。わかってるつもり。

でも、ファンだった私の気持ちは、一向に整理されない。当人は人それぞれあれど、納得して解散してるだろうけれど、しがないファンの私は勝手ではあるが貴方達を生きがいにしていた。生きがいにしてた割にはライブもそんな行けてなかったし、支えにならなかったかもしれない。出待ちもしないから、ファンと思われてなかったかもしれない。本当にごめん。ちゃんとファンですって言えば良かった。だけど、寂しすぎる。せめて、せめて事務所ライブでも、小さい箱での単独ライブでも、なんならインスタライブでもいい。きちんと報告してほしい。それで、「最後に2人きりで1ネタだけやります。ぜひ見に来てください」と言ってくれたら、死に物狂いで行く。それで踏ん切りをつける。

そもそもアイドルの卒コンはそのためにあると思う。本人とファンが同じように区切りをつけられるように。アイドルはアイドルとしての人生を、ファンはその子を追い続けた時間を、思い出の箱に閉じ込めるためにやるものだ。

芸人でもさせてくれ。思い出が思い出として機能しないまま、思い出すと「辛い」という感情しか湧いてこないなんて嫌だ。

とまあ、過去に好きな芸人が突然解散したのもあって至極自己中心的な思いが沸々と湧き出た。アイドル以上にお笑い芸人のファンは刹那性を念頭に置かないといけないと思った。

なので、今月もライブに行く。

突然解散発表されても、「思い出」として残るように。


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