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最愛のZoffのメガネを失って悲しみに暮れている顔デカの話

ある日、人生で一番似合うと断言できるメガネと出会った。
そして最近、私自身の不注意でその最愛のメガネを失ってしまった。

今回はそのメガネとの出会いと別れ、そしてなぜそのメガネが最高だったのかを語ろうと思う。
もしかしたら誰かのメガネ選びに役立つかもしれない。あと万が一、億が一Zoffの偉い人がこれを見ていたら、どうかあのメガネフレームを再販してください。


私の愛したメガネ

出会い

そのメガネは5年以上前にZoffで購入したものだ。
Zoffといえば大手のメガネ量販店。大きめのショッピングセンターには大抵入っている印象だ。

私の愛したメガネはさすがに時がたちすぎており、当然ながら今はもう販売していない。
ただ忘れられない。このメガネだ。せっかくなので商品番号も記載しよう。「ZO182013_43E1」だ。

図:当時購入したメガネ
正確に言うとメガネフレーム
出典:Zoffの公式オンラインストアのマイページの購入履歴

あまりにも忘れられないので、これの良いところを4つほど挙げてみた。

  1. 限りなくラウンド型に近いがボストン型なので、正円ではない

  2. フレームが細い

  3. 金属らしい輝きが削がれている

  4. 真っ黒ではなくボルドーっぽいカラーで暗すぎない

  5. リム(レンズを囲っている部分)がとにかく大きい

前提として、私は顔がデカく、顔のパーツがとにかく丸いいわゆる曲線顔だ。
身バレが怖いので写真は載せられないので、何の役にも立たないと思うがイメージ図だけ載せる。
SNOWのAIプロフィールによって、限界まで美化された私だ。詐欺にもほどがあるだろうと言えるレベルで信じられないくらいバチクソ美化されているが、雰囲気だけはまぁ近い。目や鼻などが丸っこく、ややエラがあり、肌の色が黄みではなくピンクっぽい。

というかここまで限界加工してあっても、頬のもたつきがごまかせていない時点で顔がクソデカなのがおわかりいただけるだろうか。

ド素人の考えだが、このメガネはこのような顔デカ曲線顔にとって最高の要素を兼ね揃えたメガネだった。
そう思う理由を順に述べる。

1. 限りなくラウンド型に近いがボストン型なので、正円ではない

ラウンド型、ボストン型というのはメガネのリム(レンズを囲っている部分)の形のカテゴリだ。

ラウンド型はいわゆる丸メガネ。リムが正円に近い形をしていることが特徴だ。例を探したら、たまたまみつけたガンジーのメガネがまさにそれだったので載せておく。

図:マハトマ・ガンジー
インド独立として知られている人物。メガネがTHE丸メガネ。
出典:See page for author, Public domain, via Wikimedia Commons

ボストン型もリムは基本的に丸っぽいが、ラウンド型と異なるのは逆三角形を潰したような丸さということ。
著作権的に使える画像でどうにか見つけた例がこちら。
逆三角形をイメージして、下の尖りをめちゃくちゃまるーくした形のメガネだ。

図:ボストン型メガネをかけている女性
出典:Photo by Marcelo Chagas from Pexels, CC0, via Wikimedia Commons

私が愛したメガネはこのラウンドとボストンの中間で、かなりラウンドに近いが正円ではなく、下側のリムのほうが膨れている。

なぜこれが良いのかというと、まず曲線顔に直線要素を近づけると、その直線要素が浮くし目立つ。メガネを目立たせたいならそれで良いかもしれないが、場合によっては悪目立ちする。
顔が丸っこいパーツで構成されているので、その中で直線は異質なのだ。

なので、たとえばこのような直線要素の多いメガネは目立ち、言い換えると顔に馴染みにくい。

図:直線要素が強めなメガネの例
出典:Victorrocha, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ただそれではラウンド型(正円)のメガネでも良いのでは?と思うのだが、正円も正円で実はしっくりしない。
丸は丸でも、正円という整えられた形、人工っぽさを感じさせる丸みが、それはそれで浮くのだ。
(そもそもメガネは人工物だろというツッコミはいったん聞き流す)

正円ではないが曲線でできた適度な丸みが、顔という複雑な曲線で構成された土台に馴染みやすかったのではないかなと推測している。

2. フレームが細い

私が愛したメガネは見ての通り、フレームが細い。
フレームが太い場合、メガネそのものの存在感が強調される。それによって顔の印象にも大きな影響を与える。

ここは正直好みの問題も出てくると思うが、私の場合メガネキャラになる気は無かった。
顔デカの場合、その面積を太いフレームが隠すというか、打ち消すので、それはそれでメリットと考える人はいるだろう。
ただ、その分メガネを外した時に顔の印象が薄っぺらくなる。私はメガネを常にかけているわけではなかったので、外した時とかけている時で、そこまで大きな印象の差を生みたくなかった。
そのため、フレームが細いというのはメリットだった。

3. 金属らしい輝きが削がれている

フレームによっては、メガネをかけた時に、顔の上でゴールドやシルバーのパーツが光を反射してキラッと輝くことがある。

例として、今(2024/1/9現在)Zoffで販売中のメガネを使わせていただく。
これが悪いメガネというわけではない。私に似合わないというわけで、似合う人は大勢いるだろう。あくまで私をベースにした話として受け取ってほしい。

図:Zoffのメガネ「目元に華やかさをプラスするメタルフレーム/CLASSIC (クラシック)」
商品番号ZK192001-14E1
出典:Zoff公式オンラインストア

このメガネ、よろいと呼ばれる、リムの端、顔にかける部分と繋ぐパーツがゴールドで出来ている。それからブリッジ(鼻をまたがるところ)も。
このゴールドの部分は当然ながら金属質で、その金属質という硬さを感じさせる要素が曲線顔の上では目立って見える。

これまたメガネを目立たせたい人には問題ないだろうが、私のようにメガネを外した時に顔を薄く感じさせたくない人は気を付けたほうが良いと思う。

私が愛したメガネは金属フレームではあったものの、色味が暗くそこまで煌めかないようになっていた。

4. 真っ黒ではなくボルドーっぽいカラーで暗すぎない

明るすぎるフレームの場合、それはそれで顔から浮いて見えるのだが、真っ黒もそれはそれで目立つ。
私が愛したメガネはフレームがボルドーで、その程よい赤みが顔馴染みを良くしてくれていた。

5. リム(レンズを囲っている部分)がとにかく大きい

メガネで顔デカをごまかすにはサイズが重要だ。
顔の横幅に対して小さいメガネや、縦に短いメガネでは顔のデカさをごまかせない。
不自然でない程度に大きいサイズである、ということが大事なのだ。

私が愛したメガネは見ての通りサイズが大きめで、顔デカごまかし効果が高かった。

代わりを求めた

またZoffで買った

5年以上前のメガネだったので、同じものはもうない。
似たメガネを探して、またZoffで購入した。

図:代わりに購入したメガネ「Zoff|UNITED ARROWS」
商品番号ZF232013-43E1
出典:Zoff公式オンラインストア

UNITED ARROWSとコラボしたメガネらしい。
いろいろ見て回って、私が愛したメガネに一番近いものがこれだった。

とはいえ、いろいろ惜しいところはある。
色味は最後まで迷った。これはブラウンと表記されているが、実際にはピンクゴールドに近い。つまり、よろいにやや金属感がある。
ただブラックは売切れで、もう片方のブラウンも私の顔には合わず、かけてみてもまあそこまで浮くほどではなかったためこの色にした。

ただ、あのボルドーが忘れられない。あの色味は最高だった。
でももう同じメガネはない……。

愛したメガネとの突然の別れ

なぜそんな大切なメガネを失くしたのかと突っ込まれたら返す言葉もない。
ただ失くして5~10分以内に気づき、失くした場所もほぼ特定できていた。だがすぐに戻ってその場を探しても見つからず、警察に遺失物届を出したが未だ発見に至らない。
忽然と消えてしまったのだ。

あのフレームに、薄いピンク色のレンズを入れていた。
私が思うに最高に可愛いメガネだった。

顔デカ補正の訴求

メガネのモデルは顔が小さくて整っている人が多いと思う。
私にとっては小さいサイズのメガネも、モデルがかけたら適正かやや大きいサイズになる。
つまり、目安にならない。

顔がふくよかな人であってもメガネの需要はある。そして私のような顔デカ曲線顔にとって、あのメガネは本当に最高最適解だった。
Zoff様いつかあのメガネ再販してください。あれは顔デカ補正を訴求したら刺さる人いっぱいいると思います。

新しく買ったメガネは、まだレンズを入れてもらっている最中で受け取っていない。
一応納得して選んだものだ。あれはあれで今後好んで使うだろう。
ただ、失ってしまったあのメガネが忘れられない……。今彼に元彼を重ねるみたいなクソムーブをしながら、今日も私は新しいメガネの完成と、奇跡的にあのメガネが見つかるのではないかという淡い希望をもって過ごしている。

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