生粋のデブ

私は物心ついたときからしっかりデブだった。
生まれてこのかた30年デブを貫き通している。生粋のデブである。

健康に悪いし見た目も悪いし服は限られるし、何一つとして良いことなどない。

最近は多様性だなんだといって、どんな体型でもおっけーおっけーあなたは素敵よ★みたいな風潮があるようだが、誰だか知らん社会とかいう集合知がどう思うかは、私にとっては正直どうでもいい。
私の場合、あくまで私個人が私自身に対して思うこととして、私は不摂生だし不健康だしだらしがなくてみっともないと思っている。

なので、じゃあ痩せろよクソデブって話なのだが、デブのままここまできている。いやだからだらしがなくてみっともないんだけど。
食べることって手軽かつ安定して幅の広い楽しみなんだよな。

間違いなく運動量が乏しすぎる。
最近は食べる量は一般的一人前で十分なのだが、幼少期はアホみたいな量を食べていて、体がそれですっかり出来上がってしまった。

おそらく垢抜けぬクソデブのまま生涯を終えるだろうな。
もっと幼い頃、若い頃は、食い気重視の癖にそれでも多少の色気を捨てられず色恋沙汰に目移りもしたけれど、ここ最近はそれもない。

たまに、テレビなどで劇的ビフォーアフターのような激やせした人を取り上げているのを見るけれど、ああいう人は本当にすごいと思う。いやあまりにも月並みな表現だけれど、本心。

おそらく痩せるに至る強い決心をさせるような、インパクト激烈な事象があったのだろう。
私にもそういう事象があれば、痩せようとたゆまぬ努力ができるようになるのだろうか？

今のところだいぶ諦めモードなので、望み薄だな…。