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「何もいうことないですよ」人間

子供の個別懇談会に行ってきた。
お子さんの学習状況と生活面、友人関係を色々言うあれ。
ありがたいことなのだけれど、先生からは、「何もいうことないですよ」って言われた。
先生からすると、特に困った所もなく、よくできていますよ、と褒めて貰っているのだけど。
元祖「何もいうことないですよ」人間の私は、眉間をパチって弾かれたぐらいショックだった。

嫌だぁ、、子供も、、何もいうことないですよ人間だなんてぇ、、、

まるで、特に秀でているところはなく先生の目にもとまる所がなく無難な出来で、そんな人間に私はなりたいーーーいや、なりたくないわ!

懇談会どうだった??先生なんて言ってた???ねえねえ 
小学生の私は期待しながら、食い入るようにして聞いてた光景が浮かんでくる。
答えはいつも「先生何にも言うことないって。」
何かあるでしょ、私。見つけてよー先生!そんなの褒め言葉じゃないよおー!

かくして、これが一見普通、中身は変人への変貌がはじまるきっかけだったのかもしれない。

でもちょっと変わった個性と思っていた自分の我は、じつは「なにも言うことない」と思われたくないあまり後づけされたもので、そもそもはこんな人間じゃないのかもしれない。
と気付かされたのでした。

子供を育てていると、自分を振り返る、振り返ざるを得なくなることが多くなってくる。

思わぬ気付きに出くわした師走でした。



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