過去の傷に向き合えなくて良い
私が心理学を学ぼうと思った理由は、人は心の有り様で行動を決め、それが自分の在り方になる。と思ったからです。
その心の有り様は、経験からくる「思い込み」や「教訓」が作ることが多い。
と言うわけで
心理学では、過去のその人の経験や生き方に注目することが多いのですが、振り返る過去が楽しいことばかりではなく、辛いことが多ければ多いほど、現在に問題が出ていたりします。
と言うことは、現在の課題を解決するために、「振り返りたくない過去」を見なければならない、となると、相当な覚悟と痛みを伴うことになります。
そんな必要があるかな?
と言うのが、私の小さな疑問でした。
そこで出会った「(認知)行動療法」(当時は「認知」と言う文字がついていませんでした) 現在の課題を解決するためには、問題行動を改善すれば良い。と言うシンプルな理屈です。
そして、その行動が改善されることによって、過去の問題も解決されていることになる。非常に効率的でポジディブな心理療法でした。
大学1年生で知った行動療法を3〜4年のゼミで専攻し、30年以上経つ今でも定期的に恩師の講座に参加して情報を更新しています。
それくらい気に入ってます。
私がこれくらい気に入っている、と言うのは、私自身が「過去を振り返りたくない」からなのだと思います。
振り返るのは潔くない。とか、未練がましい。と言うわけではなく、見たくない過去、受け止めきれない過去があるのです。過去を振り返ることで、またあの傷と向き合わなければならないのか?と思うと、憂鬱を通り越して、無理!と拒絶しかありません。
自分では、消化してきていると思っているし、今現在過去の経験が直接的に私を苦しめていることはないし、むしろ教訓的に自分を作っていると思っています。
・・・でも、実はこの考え方がまだ過去を消化していない証拠です。
過去を美化することはないけど、過去の経験を「学び」として納得しようとしているのは、その出来事をありのままに受け取っていないし、書き換えることで受け取れるようにコントロールしていると言うことです。
その事実は、自覚しておいた方が良いと思っています。
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