違う人生。

人と話をしていると気づくことがある。

それは、自分と人は違うということ。
すごく当たり前だけど、自分と人とでは生きてきた人生が全く違うのだ。

それはそうだ。
たとえ同じ誕生日だろうが、星座だろうが、なんだろうが、
全く同じことなんて起きるわけがないし、
環境だって、出会う人だって、持って生まれてきたものだって
当然違うのだから。

違うのに「わかってほしい、わかるよね?」と思ってしまう。
わかるわけないのだ。違うのだから。
いや、むしろ簡単にわかってもらっては困るのだ。
このツラサやカナシミは。

わかってほしいけど、わかってほしくない。
矛盾しているこの気持ちが本当の気持ち。

感じるだけ。感じてほしいだけ。それだけ。
それが本当の気持ち。

わがままで子供みたいなんです。
でもそれが本当の気持ち。

人に聞いてもらいたいし、
わかってほしいくせにわかってほしくない。

それでも、わかり合えたような気がするときがある。

それは言葉を交わさないとき。
いや、言葉にならないとき。

ただ感じ取ったものを、言葉にできなくて沈黙しているとき。

言葉にできていないのに、伝わった感覚。

涙が流れるのはそんなとき。








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