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陰陽師は平安時代の最先端科学者

NHKの「歴史探偵」で平安時代の陰陽師について取り上げていた。

平安時代、陰陽師は当時の最先端の科学者だったという。

疫病が起こる原因を疫神のせいだと考え、陰陽師はその疫神を声で追い払っていたという。

現代人の感覚でこれを聞くと、とても迷信チックで、無意味なことのように思えるが、当時の人たちの気持ちになって考えると、陰陽師はとても頼りになる存在だったに違いない。
なぜなら、今のような医療的な常識も、知識も技術もない時代に、以下のような状況に陥っており、

  • ある日突然、あちこちで体調をくず人が続出

  • その人たちがどんどん死んでいく

  • 原因も分からなければ対処法もわからない

これに対して、何をどうしていいのかも分からないのだ。

人は説明のつかないことが一番不安を感じるのだそうだ。
たとえ嘘でも、説明してくれたのが陰陽師だったのだそうだ。

陰陽師自信も本当にそう思って対処していたのかもしれない。
いずれにしても、疫病の原因を示し、その対処をしてくれるということが、当時の人々の心には大きな拠り所となったに違いない。

ものごとの「なぜ」を探求していくのが科学だとするならば、陰陽師はまさに、当時の最先端の科学者だったということだ。

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