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関係性を続けることは信頼を築くこと

香川は瀬戸内国際芸術祭の夏会期がはじまったみたいだ。とりあえず私は携わっていることがないので眺めている。
それにしても自団体の運営費は助成金で賄えず、県外の人にはお金を出せるという助成金システムはどうにかならないものかなと思うのだけど、私がかえられることではないのでこの中でどうするか。実際、瀬戸芸に関わっている人でもきちんと商いが成立している人もいるので、どうにかしたらできるんだろうなと思う。どうにかがつかめない。瀬戸芸も作品公募に通れば条件はよい。でも辿り着けないから現実は厳しいってこと。

実際地方でいると、地元民ならではの情報や文化、人材は有益だと思う。
それに対して対価が発生しないことで、一方的に情報だけ取られていってなんだかもやもやしたことがある。

そんな時に目についた本がこの「調査されるという迷惑」。

これはフィールドワークに出る前の心得として、研究対象となった地域にどんなことが起こったのかが書かれている本なのだけど、都市から地方へきてまちづくり的な仕事をするひとにも全く同じではないけどあてはまるなと実感している。

<地元の人があれ?って思う条件>
1)1度ならずとも何度も同じことを聞かれる体験をしている。
2)相手がそれで対価を得ているけど、こちらにはなにもない。
3)相手が上から目線。
4)相手から協力したお礼がない(礼儀がなってない)

この条件がいくつか揃うと関係性を続けることが難しくなる。

都市に住んでいるわけじゃないけど、地方から地方への移動が増えてくるとどちらの場合も体験することがあるので、気をつけなきゃと思った。

一過性のものにしてかまわないのは、旅人の特権だなと思う。
旅人じゃないなら、その地に入り込むということは、関係性を続けて信頼を築くことになるんだろう。そんなことを思った。


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