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【#47 飛行機note】 下地島空港の記憶

沖縄県宮古島市の下地島、周囲17.5km、サンゴ礁とエメラルドグリーンの海に囲まれた島です。ここに大型機も着陸できる立派な空港があります。元々 飛行訓練用に作られた空港で今は民間航空会社の空港として使用されていますが、2014年3月まで訓練が行われていました。

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1960年頃から将来的な航空需要に備えたパイロット養成や、実機訓練の必要性が議論され、1972年に下地島訓練飛行場の着工開始。1979年に下地島空港設置許可が降り1980年に民間航空会社の訓練が開始されました。大型機の訓練を見越して、滑走路はBoeing747も離着陸できる3,000mの長さがあります。

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現在、下地島空港はスカイマークさんとジェットスターさんが就航しています。空港へ行くと、ちょうどスカイマークさんが離陸するところでした。空港脇のフェンス越しに、エンジン音がよく聞こえてきて臨場感あります。長い滑走路をなめらかに離陸して飛んで行きました。

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車で行けるのは空港脇の途中まで。その先は徒歩か自転車(かバイク)でしかいけません。飛行機ファンとしては端っこまで行きたい!ですが、高温 高湿度の中をトボトボ、太陽が照りつける暑さは鉄板の上を歩く感じでした。でも、空港脇の海は本当に綺麗です!

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空港の端っこ。進入灯があります。これほど間近で見るのは初めて。結構大きいんですねー

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進入灯を横から。長ーーーい。海がキレーーーイ。この方向から飛行機が進入してきたら感動間違いなしです。便数が少ないですが、タイミングが合えば着陸寸前の迫力ある機体が拝めるハズ!私も再び飛行機を撮りに行きたいと思います。

そんな下地島空港、某航空会社の某機種の機長を務める友人が訓練時代にココに滞在したとのこと。『短期間での慣熟飛行と実地試験はとても大変でした』『試験に合格するまでは景色が白黒にしか見えなかった』との名言に、実機訓練は相当 過酷なものだったのだと想像します。

そして、下地島空港が訓練用の空港だった当時は宮古島間の大橋はなく、孤島に監禁状態だったとのこと。空港のすぐ近くに当時訓練生の寮に使われていた建物があり、今はホテルとして活用されています。

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下地島に隣接の伊良部島、その一番高い場所の牧山展望台から。2015年1月に開通した伊良部大橋、全長3,540m。展望台に上がった瞬間、眼下に広がる景色に圧倒されました。海が本当に綺麗でした。(下地島と伊良部島は同じ島と思うくらい隣接しています)

訓練用空港の背景を持つ下地島空港、驚くほど綺麗な海に囲まれた楽園。これからも下地島空港が廃墟になることなく活用され、同時に海の美しさが末永く失われないことを願っています。

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下地島に隣接の伊良部島、伊良部大橋の下に広がる砂浜。

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