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【#53 飛行機note】 空の上の制限速度

空の上といっても10,000フィート以下の場合ですが、制限速度が決められています。某社某機種の機長を務める飛行機先生からの速度のお話し、#52からの続きです。

10,000フィート(約3,048m)以下では250ノット( 約463km/h)以内で飛ばなければならないという航空上の規則があり、世界共通でどこの国、どこの空港でもこの規則があるのだそう。

ただし機体重量などで長時間のフラップ使用が難しく速度を上げたい時は管制官の許可を得て速度を上げるそうですが、前方航空機と距離が近く速度を上げられない時は却下になることも、とのこと。

10,000フィート以下250ノット以下という制限をさらにいうと、日本では空港管制内の上空3,000フィート・5マイルという円柱状の管制エリア内は250ノット、それ以外の海上など障害物のない、接触の危険が少ないエリアでは250ノット以上の速度でも良いとのこと。国内空港は大抵この規定とのことですが、地方空港や海外空港で異なる場合もあり、事前に行き先の空港を確認するのだそう。

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離陸上昇中、頭上をどこかの飛行機が飛んでいきました。エンジン4つ!B747かA380か...かなり上空だけど交差するのですね。

多くの航空機が世界中を行き来するようになり、100%の無事故と安全確保のために交通整備が必要になり航空法が増えて複雑に。飛行機先生によると、空港ごとに異なる決まりや手順を全て把握し、さらに何百キロもの速度で飛ぶ飛行機、車のように一旦道に止めて...なんてことはできないので、全てを頭に叩き込んでフライトするのだそう。

仕事とはいえ自主努力あって常に完璧に遂行する、もう尊敬しかありません。だからこそ守られる航空上の安全。パイロットの皆さま、本当に日々お疲れ様でございます🙏

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Airbus350、ウイングレットが美しい。目的地に向けて降下中、主翼のスポイラーで高度と速度を落としている様子。

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