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【#55 飛行機note】 過酷なフライト

コロナ禍においても航空貨物は需要が高く、お客様の搭乗がなくても荷物だけを運ぶこともあり、省エネ機種はMAXに近い状況で海外へ飛んでいます。それでも航空会社さんの大変な状況は変わらず、海外の過酷なフライトパターンを経験者ご本人からお伺いしました。今回も備忘録的に。

貨物便に限りアメリカ西海岸へ往復2名でのフライトがあるのだそう(航空会社によって異なる)。日本で9時間以上のフライトは通常3名で交代制が一般的ですが片道9時間〜10時間のアメリカ便は2名...過酷すぎです(涙)交代も休息もない10時間フライトして時差と寝不足と疲労での着陸、無事に終えた後の脱力感は半端ないのだろうと想像します。

そして東南アジア方面のフライト、2名(機長、副操縦士)×2体制の4名でフライト、目的地の空港で入国せず同じ便で折返し日本へ。感染防止のパイロットを守るための体制とはいえ、機内で疲労回復できるような睡眠はできず、ほぼ徹夜フライト。片道ずつ分担したら良いのにと思うのですが、規定で離着陸の30分は運航乗務員 全員 コックピットにいなければならないのだそう。それもあってほぼ徹夜状態に。それでも、感染増の地域にステイするより早く帰る方が良いですが...と飛行機先生。あとはワクチン未摂取だとクルーでも入国できない国があり、その対策もあるようです。

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空の上の景色をずっと眺められるコックピット、羨ましいですが、飛行機先生「もうご馳走さまです、普通の雲の景色は見飽きました」とのこと。

パイロットになる方々は心身ともに強靭な方が多く、年2回の厳しい航空身体検査をクリアし世界各地へフライト。自主的に筋力トレーニングされている方も多いそうですが、歳を重ねるごとに時差や体力低下を感じる、と飛行機先生。コロナ禍で機材ごとのフライト時間にかなり差が出ている今、省エネ機材優先は仕方なくても、も少し他の機材とパイロットさんを稼働させないと省エネ機材のパイロットさんが疲弊してしまう...と思ったSora*noteでした。涙

追記情報として。省エネ機材の国際線パイロットさんは忙しすぎてワクチン接種できない、と少し前に聞いていましたが、最近ようやく接種が進んでいるようです。未接種だと入国できない国があるから、だそうですが、接種後に痛みや発熱が結構出るらしく、フライトスケジュールの調整が大変、とも...。

パイロットの皆さまのご健康と無事のフライトを心よりお祈り申し上げます🙏

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Boeing767-300。地方空港でB737に乗り慣れているので、B767が大きく感じます。

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