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殺文句/劇団 柿喰う客@本多劇場【2024.5月】

1回見るとクセになる劇団さん「柿喰う客」!
最初に観た時は、襲い掛かる、とんでもない数の怒涛のセリフに圧倒され、
冒頭数分で、最後まで見届けられるか正直不安になったのだけど(笑)
知らない間に動体聴力(動体視力的な瞬時に何を聞き分けるべきか判断する能力的なもの)が上がり、クリアに聴こえてくるのが不思議・・・w

だからこそ、終わってから改めて、そのセリフ量のすごさに唖然とするのと、
はやくまたあのセリフのシャワー浴びたいっっっ

となる、中毒性のある劇団さんですw

そんな劇団さんなのに、今回のお芝居では、最も重要な人物が、
舞台上にずーーーーーっといるのに、
ひとこともセリフをしゃべらない・・・!?!?

全然予習もなにもせずに行ったので、そんなお話とは知らず、
玉置玲央さんの美しいお声がいつ聴けるのか、
今か今かと待ち続けたけど、ひとこともしゃべらなかった・・・!!!w

本当にひとことも・・・

そして、無言をつらぬけばつらぬくほどに、増していく存在感・・・

でも、いつもあんなにしゃべりまくっていて、
周りもいつも通りしゃべりまくっているのに、
ストレスはたまらないのだろうか・・・?w

ところで、玉置さんは、舞台上に出てきて、ひとこともセリフを発しなかったわけだけど、
それって私たちの仕事に置き換えるとどういうことなんだろうって考えていました・・・w

私が舞台に出て、何もしなかったら、ブーイングの嵐w

お客さんは、本当に一体なにを観に、聴きにきたんだという思いになるだろう。

でも、舞台俳優さんは、舞台の上に存在しているだけで、演じているので、たとえ一言も発しなくても、
お客さんは見るべきものがあるし、感じるものがあるし、
俳優側も、表現するものがあるし、提供するものがある・・・

舞台の上に立っているだけで、その存在が何かをなげかける、
何かしらの責任がある・・・・

ってすごいなと思ったりしましたw

いや、私も決して無責任に立っているわけではないけれど・・・!

表現の出発点の違い(というのかな?)が面白い。

そして、アフタートークに出てきた玉置さんは、素敵な良い声でしたーw



そしてはやくまた次の作品観たくなってる、柿喰う客さんでした。

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